- 黒い巨塔
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最高裁判所
講談社文庫 せ19ー1
- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2019年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065169506

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北区の太
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アメグラ
最高裁長官と彼を支える事務総局。その中に渦巻く醜悪な権力抗争。世間一般からはエリート集団と目される閉じられた世界での権力闘争を記したということで、医学界の「白い巨塔」になぞらえて法曹界を「黒い巨塔」としたのか。絶対的権力に抗う若き司法家たち。しかし結局は圧倒的権力の前に屈服する。最後の方で一矢報いる場面もあるが、それがどこまで相手に影響を与えたか。ラストは、それぞれの登場人物のその後を紹介するという、映画「アメグラ」的な演出。その後を見て、本当の勝者・強者は誰なのかを読者に考えろということなのか。司法界に身を置いた者にしか書けない渾身の一冊。
[BOOKデータベースより]
裁判官を左遷し判決の方向を差配する最高裁長官、絶大な権力を振りかざす事務総局。司法の中枢最高裁内部では、醜悪な権力抗争が煮えたぎる。「法の支配」とは無縁の上命下服の思想統制に、司法エリートたちは次々と屈服していく。最高裁の中枢を知る元裁判官の城山三郎賞作家が、司法の真実を暴く権力小説。
[日販商品データベースより]いま初めて暴かれる最高裁の闇!
最高裁新任局付判事補・笹原の見た司法の聖域は、裁判官の思想統制のための牢獄(ラーゲリ)だった!
裁判官を左遷し判決の方向を差配する最高裁長官、絶大な権力を振かざす我が物顔の事務総局。司法の中枢最高裁判所内では醜悪な権力抗争が煮えたぎる。「法の支配」とは無縁の上命下服の思想統制に、司法エリートたちは次々と屈服していく。最高裁の中枢を知る元裁判官の城山三郎賞作家が、司法の真実を暴く権力小説。
解説:ノンフィクション作家 清水潔