- 地球進化46億年の物語
-
「青い惑星」はいかにしてできたのか
ブルーバックス Bー1865
The story of earth.- 価格
- 1,276円(本体1,160円+税)
- 発行年月
- 2014年05月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062578653
[BOOKデータベースより]
小惑星衝突、超大陸の登場と分裂、生命の誕生、大酸化イベント、全球凍結と温暖化―幾度もの大変化をくぐり抜けてきた激動の46億年を生物と無生物の相互作用という新しい視点で描き出す驚きに満ちた地球全史。
第1章 誕生―地球の形成(地球誕生前の数十億年)
第2章 大衝突―月の形成(地球の年齢0〜5000万年)
第3章 黒い地球―最初の玄武岩の殻(地球の年齢5000万〜1億年)
第4章 青い地球―海洋の形成(地球の年齢1億〜2億年)
第5章 灰色の地球―最初の花崗岩の殻(地球の年齢2億〜5億年)
第6章 生きている地球―生命の起源(地球の年齢5億〜10億年)
第7章 赤い地球―光合成と大酸化イベント(地球の年齢10億〜27億年)
第8章 「退屈な」一〇億年―鉱物の大変化(地球の年齢27億〜37億年)
第9章 白い地球―全球凍結と温暖化のサイクル(地球の年齢37億〜40億年)
第10章 緑の地球―陸上生物圏の出現(地球の年齢40億〜46億年)
第11章 未来―惑星変化のシナリオ(地球の年齢これからの50億年)
海洋、岩石、生命、鉱物、大気──全てが複雑に絡み合いながら「共進化」する。誕生から46億年を貫く壮大なストーリー。
脳研究者・池谷裕二氏絶賛!
「とんでもなく壮大な物語に、「神秘的」という名の浮遊感が心を占有する」
小惑星衝突、超大陸の登場と分裂、生命の誕生、大酸化イベント、全球凍結と温暖化──。地球は誕生から現在に至るまで、絶えず変化しつづけてきた。その変化の歴史で重要な役割を果たしてきたのが、「生物と無生物の共進化」だ。それを示す一端が、他の惑星に比して圧倒的に多い鉱物種である。地球上には現在4500種もの鉱物が存在するが、そのうち3000種は生命がなければ生成されなかった。その一方で、鉱物や岩石が生命の発生を手助けしてきたことが最近の研究から明らかになろうとしている。
海洋や大気の組成が生命と密接に関係していることはすでによく知られているが、無機物として生命とはまったく関わりがないと思われてきた岩石(地球の地殻を形成し、大陸を形作っている)もまた、生物と無生物をつなぐ地球上の物質循環サイクルの主要な一端をなしている。
46億年に及ぶ壮大な「営み」を、生物と無生物の相互作用という新しい視点で描き出す、驚きに満ちた地球全史。
〈「はじめに」より〉 岩石に刻まれた記録を調べるほど、生物と無生物のどちらも含めた自然界が、何度も形を変えているのがわかる。これまで語られなかった壮大で複雑に絡み合った生命と非生命の領域には驚きがあふれている。私たちはそれらを分かち合わなくてはならない。それは私たちが地球だからだ。地球上の物質すべて、私たちの肉体をつくる原子と分子も、地球から生まれ、地球に戻る。私たちの故郷を知ることは、私たちの一部を知ることなのだ。
誕生から現在まで「激動の地球史」を最新の知見で解説。これまでの常識を覆す最先端の話題を盛り込みながら46億年を1冊に凝縮!