- 後巷説百物語
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- 価格
- 1,100円(本体1,000円+税)
- 発行年月
- 2007年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784043620043
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:4.5)
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「近現代史<明治・大正>」レビューコメント
直木賞(neg/男性/20代)
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紺碧の空
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妖怪は中世から近世へと至る間にどう変容するか
相変わらず巧い。
あれやこれやと絡んだ話が、フッと解ける、あの心地良さ。
特に本作は江戸から明治への変遷期、中世から近世への変遷期に当たります。
江戸の昔、”妖怪”というのは人々の中に生きていて役割を担っていた。それが維新があって世の中が変わる中で、それが”死につつある”。しかし、それを”ある、ということにして”(本書の中では)事件を解決する。・・・しかしながら、昭和にはいるとそれすらも為し得なくなり、京極堂のように、その状況を”作り出さなければ”ならなくなる。
おそらく京極夏彦氏はこのことが非常によく分かっており(だからこそ、その象徴ともいえる妖怪にあそこまで惹かれるのだろう)、それを巧く物語に当てはめている。
良著!
[BOOKデータベースより]
文明開化の音がする明治十年。一等巡査の矢作剣之進らは、ある島の珍奇な伝説の真偽を確かめるべく、東京のはずれに庵を結ぶ隠居老人を訪ねることにした。一白翁と名のるこの老人、若い頃怪異譚を求めて諸国を巡ったほどの不思議話好き。奇妙な体験談を随分と沢山持っていた。翁は静かに、そしてゆっくりと、今は亡き者どもの話を語り始める。第130回直木賞受賞の妖怪時代小説の金字塔。
[日販商品データベースより]文明開化の音がする明治十年。一等巡査の矢作らは、ある伝説の真偽を確かめるべく隠居老人・一白翁を訪ねた。翁は静かに、今は亡き者どもの話を語り始める。第130回直木賞受賞作。妖怪時代小説の金字塔!