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- 夢に抱かれて見る闇は
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- 価格
- 704円(本体640円+税)
- 発行年月
- 2018年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041067741
ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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- 北区の太
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怖い
8つの短編からなる一冊だが、どれを読んでも女性の情念のようなものがそこかしこに漂っていて怖い。何編かは辛うじて後味が悪くない(決して良いとは言えない)ものもあるのだが、ほとんどが心に重荷を背負わされたような印象を受ける嫌な話ばかり。これ以上解説するとネタバレになってしまうので控えるが、女性の“業の深さ”のようなものを感じたい時には(こんな時があるのかどうか分からんが)、是非どうぞ。女性が怖くなること請け合いです。こうした内面も含めて女性なんだろうな。男とは違う生き物であることを再認識。こうした女性の内面の襞をあぶりだす、この作者の感性も恐ろしい。
[BOOKデータベースより]
男を初めて部屋に上げるときは、かなりの勇気がいる。もしこの男に、見えてしまったら。もうすぐ40歳の真千子の部屋には、かつての恋人の骸骨が立っている。暗闇の中、知り合ったばかりの男の愛撫に感じたのは…(「枯骨の恋」)。職場のパワハラで自殺した同僚。実家を訪れた千穂が知った、若い死者に対する奇妙な風習とは(「アブレバチ」)。第3回『幽』怪談文学賞受賞作が待望の文庫化。女たちの怖くてエロティックで美しい物語。
[日販商品データベースより]男を初めて部屋に上げるときには、かなりの勇気がいる。
もしこの男に、見えてしまったら……。
まもなく40になる独身の真千子が独りで住まうアパートの部屋の何もない壁には、かつて捨てた恋人、博也の骸骨が立っている。知り合ったばかりの男を部屋に入れた夜、暗闇の中で男の愛撫に博也の癖を見つけ……。(第3回『幽』怪談文学賞受賞作「枯骨の恋」)
職場のパワハラで自殺した年下の同僚。彼女の家族に訴訟をけしかけようと、実家がある田舎を訪れた千穂。そこで出会ったのは、予想外の反応をする母親と、若い死者に対する奇妙な風習だった。(「アブレバチ」)
『嘘を愛する女』が話題の著者、デビュー作&第3回『幽』怪談文学賞〈大賞〉受賞作(選考委員/岩井志麻子、木原浩勝、京極夏彦、高橋葉介、東雅夫)が待望の文庫化。
(単行本時タイトル:『枯骨の恋』)
単行本収録作品に、不倫相手との縁切り物語1篇を加えた8つの傑作怪談。
現代を生きる30〜40代の女性のリアルな情念と、突きつけられる現実、その中で少しでも光を掴みたいともがく姿を描いた、怖くてエロくて美しい短編集。