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[BOOKデータベースより]
1章 ショウジョウバエ行動遺伝学の幕開け
2章 分子レベルの行動遺伝学
3章 行動の源を脳に探る
4章 fruitless―同性愛突然変異体の登場
5章 脳の性的二型の発見
6章 脳の性差から行動の性差へ
7章 脳と行動をコントロールする
8章 ハエとヒトの遺伝子と脳と行動
行動遺伝学は、遺伝学の一部でもあり、行動学の一部でもあり、また神経科学の一部でもある。それは、個体の行動が、直接的には脳神経系によって生み出されるアウトプットであること、そして脳神経系の構造と機能の基本デザインが遺伝子によって与えられることに基づいている。
本書は、キイロショウジョウバエで急速に発展した行動遺伝学の特定の部分、つまり、性行動を対象に単一遺伝子の機能の発現という要素還元的な発想と手法で行われた研究にフォーカスを当て、研究の時間的流れに沿うかたちでこれまでの成果を紹介している。これから行動遺伝学を学ぶ学生から専門家まで幅広い読者層に楽しんで頂けることであろう。