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[BOOKデータベースより]
翻訳は日本語と日本文化に何をもたらしたか?―日本人の思考を支配する「翻訳日本語」への照射によって日本文化論に新たな視角を導入した著者が、近代初期の思想家・文学者による西欧語受容過程を具体的に検討し、「意味以前のことば」として流通する翻訳語特有の現象を“カセット効果”として理論化する。われわれにとって翻訳とはなにかを根底から問いなおすとともに、日本語の現状を捉える重要な手がかりを提示する。
第1章 「カセット効果」の説
第2章 翻訳語「権」
第3章 翻訳語「自由」
第4章 societyの翻訳語
第5章 カセット文化論
第6章 翻訳語「彼」