- 在庫状況:品切れのためご注文いただけません
- 六月六日生まれの天使
-
- 価格
- 776円(本体705円+税)
- 発行年月
- 2008年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784167717780
[BOOKデータベースより]
ふと目覚めると、私は記憶を失っていた。同じベッドには、ゴムの仮面を破った全裸の男が眠っている…。ここはどこ?この男は誰?扉を開けると、意外にも外は雪。そして初老のサンタクロースが、私に手招きをしている!記憶喪失の女と謎の男の奇妙な同居生活、その果ての衝撃!傑作ミステリー長篇。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- ゴースト・ポリス
-
価格:891円(本体810円+税)
【2024年03月発売】
- チーズ屋マージュのとろける推理
-
価格:693円(本体630円+税)
【2023年01月発売】
- 間宵の母
-
価格:770円(本体700円+税)
【2022年09月発売】
ユーザーレビュー (3件、平均スコア:4.7)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
- 北区の太
-
叙述トリックの傑作
面白かったです。通勤時間帯に細切れに読んだので、作者の二重の叙述トリックにまんまと引っかかり、最後の部分は何が何やら判らなくなってしまい、もう1度ざっと全体を読み返して何とか理解するという体たらく。してやられた感満点の1冊となりました。この作者の本はこれが初めてでしたが、もっと読みたくなりました。
- ほんらぶキャンペーン
-
「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
たまたま出会った一冊。帯コメントそのまま。もう少し早く読んでいれば・・・
- sige
-
作者にまんまとやられてしまった
カバー写真は「ユキノシタ」の花。家の庭にもあるが、毛むくじゃらの茶色っぽい葉とは対照的に本当にかわいい花だ。
記憶喪失した女が男とベッドで寝ているところからスタート。この設定はまるで宮部みゆきの「レベル7」と同じだ。ベッドで寝ていた男も記憶障害を持っていて10分位しか記憶が続かない。これは小川洋子の「博士の愛した数式」でも主人公の大学教授がこの設定だった。
読者もこの記憶喪失した主人公らしき女の“自分探し”をしながらハラハラすることになる。そしてこの男の記憶障害を上手く使って面白いミステリーが出来上がっている。読んでいて「あれっ」と思うことが多々あるのだが、その伏線を何気なく通り過ぎて、作者にまんまとやられてしまった。読み終わっても不審な点がまだ残っており、再読しないといけないようだ。
でもこの記憶喪失の女の子の氏名はばっちり分かりましたよ。
私は、誰? この世界は、何? 記憶を失った少女と、反転する世界…。上質な謎と純粋な愛が絡み合う傑作ミステリ。