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[BOOKデータベースより]
日本の広大な太平洋の支配地域は脆弱な石油輸送網によって支えられている。米潜水艦部隊はその血脈を断ち、日本の後退が始まる。戦艦の艦隊による決戦で、逆転ができると信じた日本は「絶対国防圏」を設営する。が、今や陸海空の島嶼上陸作戦を完全に洗練させた米国は、日本を最終破壊するB‐29の前線基地としてサイパンに狙いを定める。日米戦争を両海軍の視点から描く三部作の第二作。
第9章 日本の石油輸送網を叩け
[日販商品データベースより]第10章 奇襲から甦ったパールハーバー
第11章 日米激突の白兵戦「タラワの戦い」
第12章 真珠湾の仇をトラックで討つ
第13章 艦隊決戦で逆転勝利を狙う日本海軍
第14章 日米空母最後の決戦とサイパンの悲劇
終章 最早希望アル戦争指導ハ遂行シ得ズ
実は米軍内も割れていた!
陸海軍と海兵隊の縄張り争い。ニミッツとマッカーサーの足の引っ張りあい。米国側から初めて描かれるミッドウェイ以降の日米戦。
(上巻の粗筋)いがみ合う海軍と海兵隊、キングとマッカーサーの主導権争い
ミッドウェイ海戦からわずか二カ月で、本格的な反転攻勢に出る。その第一歩はガダルカナル。そう主張するキング提督に、マッカーサーは反対する。太平洋における艦隊勢力はまだ日本優勢。早すぎる攻勢は味方を危険にさらす……。が、1942年8月7日、日本がまったく予想のしていなかった海軍と海兵隊による上陸作戦が始まる。それは、戦争史上初めての、陸海空が連携して死力を尽くす戦いだった。
(下巻の粗筋)日本艦隊が挑む最後の総力戦
艦隊決戦はできるのか? 時間は自分には味方していない。米国は時間がたてばたつほどに
巨大な工業製品を次々と太平洋の前線遅滞に送りこんでいる━━。山本五十六のなきあとの連合艦隊の寡黙な司令長官、古賀峯一は、自分が遅かれ早かれ、連合艦隊を投入し、マハンの教えのとおり、戦艦による決戦をいどまなければならないと考えていた。巨艦大和と武蔵を擁した大艦隊で、自分の日本海会戦を戦うのだ。しかし、いつ、どこで?
(本書に寄せられた推薦のひとこと)
いがみ合う海軍と海兵隊、
キングとマッカーサーの主導権争い。
米軍のガ島反攻にはこんなドラマがあったのか!
半藤一利(作家)
最前線の兵士の目から見た
日米両軍の激闘は、
国家の運命を賭けた壮大な交響曲だ。
戸一成(大和ミュージアム館長)