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- マンゴスチンの恋人
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- 価格
- 671円(本体610円+税)
- 発行年月
- 2014年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784094060805
[BOOKデータベースより]
幼い頃のトラウマから男子とつきあえず、年上の人妻に惹かれる女子高生。存在感の薄いチビオタ地味男の身体の悩みを知り、心を寄せていく美少女。援交トラブルを救ってくれた男子クラスメイトの秘密を知ってしまった少女。恋の痛手に苦しみながら、レズビアンであることをカムアウトすべきか悩む生物教師。「好きな人と一緒にいられることより、好きな人に好きって言えるのが幸せ」―神様に祝福されない恋をし、心は揺れ、痛み、傷つきながらも、人を好きにならずにいられないセクシャルマイノリティのそれぞれの思いを描いた、すべての人に刺さる四つの物語。
[日販商品データベースより]すべての人に刺さる4つの恋の物語
幼い頃のトラウマから男子とつきあえず、年上の人妻に恋する女子高生。存在感の薄いチビオタ地味男の身体の悩みを知り、心を寄せていく美少女。援交トラブルを救ってくれた男子クラスメイトの秘密を知ってしまった少女。かつての恋の痛手に苦しみながら、レズビアンであることをカムアウトすべきか悩む生物教師。
十代の後半、人は性への意識が高まり、性自認が確立しはじめる、サナギのような時期。多感な心は揺れ、痛み、傷つきながらも、人を好きにならずにいられないセクシャルマイノリティのそれぞれの恋を描いた、すべての人に刺さる4つの物語。
全国書店員さんはじめ、芸能界やマスコミから絶賛された第12回小学館文庫小説賞受賞作が、待望の文庫化。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
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- Klaus
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遠野りりこの作品を追いかけましょう
幼いころの経験が原因で男性が怖くなっていた季里子。友達がしてるような恋なんて私は一生できないかもしれない...。以前、一カ月だけ付き合ったクラスメートの山本は季里子のことが諦めきれず、気持ちを伝え続けてくるが季里子は拒絶するばかり。というのも、いつものように団地に続く商店街を通っていると、ある女性と出会った。ビーズアクセサリーの店の開店準備をしているというこの女性、笙子に季里子は恋をしてしまう。お店の開店準備を手伝ったり、笙子の部屋で体を重ねるうちに自分の思いは高まっていく。しかし、オープンした店に行ってみると、そこに笙子の姿はなかった――。人妻に恋心を抱く女子とそんな彼女をひたむきに追いかける男子。甘酸っぱい物語。(表題作『マンゴスチンの恋人』)
「遠野りりこ」という作家のことはどちらかというと知らない人のほうが多いと思う。あまり名の知られていない作家の本を買うのは少し勇気がいることだが、この作家の書く本は追いかけていく価値があると思う。僕は最初に『朝に咲くまでそこにいて』を読んだのだが、読者の心を震わせる言葉をこの作者は操る。以来、すっかりファンになってしまった。本書は「セクシュアルマイノリティ」をテーマとしているが、「マイノリティであることを恥じる必要はない」というメッセージを受け取ることができる。「性」を通して「生」を問いかける本書をオススメする。