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- ニッポンの文学
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- 価格
- 946円(本体860円+税)
- 発行年月
- 2016年02月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062883566
[BOOKデータベースより]
「文学」がわかる!「日本」がわかる!新・現代小説史。「文学」の聖性を剥ぎ落とし、SF、ミステリ、ラノベまでを含めた、本当におもしろい小説とは何かを問う。
プロローグ 「芥川賞」と「直木賞」
第1章 村上春樹はなぜ「僕」と言うのか?
第2章 「八〇年代」と作家たち
第3章 「英語」から遠く離れて
第4章 かなり偏った「日本ミステリ」の歴史
第5章 さほど偏っていない「日本SF」の歴史
第6章 サブカルチャーと(しての)「文学」
第7章 ポストバブルの「九〇年代」
第8章 「ゼロ年代」―ジャンルの拡散
エピローグ 「文学」はどこにいくのか?
2015年又吉直樹の芥川賞受賞へと続く、戦後日本における「文学」の流れを「文学以外の小説」とともに語ることで紐解き、いったい「文学」に何が起こっていったのか、これからの「文学」の行方について論じる。取り上げる作家は、村上春樹、村上龍、栗本薫、高橋源一郎、吉本ばなな、阿部和重、小松左京、筒井康隆、綾辻行人、京極夏彦、西尾維新、又吉直樹、ほか多数。
批評家・佐々木敦氏による『ニッポンの思想』『ニッポンの音楽』から連なる待望の3冊目。
今回のテーマは「文学」。各主要文芸誌でも精力的にすぐれた論考を発表している著者が、あらためて「日本」の「文学」を解き明かします。
戦後、とりわけ70年代末からの日本の文学シーンにはどのようなことがあり、どのような歴史があるのか。つまり、ニッポンの小説はどのような歴史=物語を持っているのか。前2冊と同じく、80年代(70年代末)から始まるディケイド論で論じていきます。
「文学」と呼ばれている小説と、一般的には「文学」と見なされていない小説とを、全く同等に扱うという視点で日本の小説史をたどり直す試みは、今までなされて来ませんでした。
狭義の「文学」と他のジャンル小説を同一平面上で語ってゆくことで、「芥川賞/直木賞」という制度によって今なお維持されている「文学」の聖性を相対化しようとするのが本書の目的です。
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狭義の「文学」と他のジャンル小説を同一平面上におき、その歴史と制度を語ることで、「文学」の聖性を相対化する。