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- 新・中華街
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世界各地で〈華人社会〉は変貌する
講談社選書メチエ 632
- 価格
- 1,705円(本体1,550円+税)
- 発行年月
- 2016年09月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784062586351
[BOOKデータベースより]
東京・池袋駅北口に突如出現した「池袋チャイナタウン」。新しいタイプのチャイナタウンが、世界で急増している。ロンドン、パリ、ミラノ、ブダペスト、ワルシャワ、トロント…。一九七八年の改革開放後、「新華僑」によって形成されてきた各地の「新・中華街」を訪ね歩き、現地化する食文化と、地縁・血縁を絆とする強いコミュニティの実態を調査。新華僑を送り出す中国の町「僑郷」の暮らしも現地レポート。なぜ、日本人街やイタリア人街は、世界に広がらないのか?
序章 「中華街」から「新・中華街」へ
第1章 池袋で何が起きているか
第2章 世界各地の「新・中華街」
第3章 華人の“食”と現地社会
第4章 僑郷との絆
第5章 国家と政治と地域社会
終章 華人社会の“強さ”とは何か
「改革開放」以降に海外に渡った「新華僑」によって形成されたチャイナタウンすなわち「新・中華街」が、世界中に増えている。アメリカ、カナダはもちろん、ロンドン、パリ、さらにイタリアや東欧でも、「食文化」を武器として現地社会に溶けこみ、強いコミュニティををつくりあげているさまを、異色の地理学者が現地レポート。さらに、新華僑を送り出している中国の町=僑郷も訪ね歩く。華人社会の海外での「「強さ」の秘密とは?
近年、池袋駅北口に出現した「池袋チャイナタウン」は、中国料理店や食材店だけでなく、危険ドラッグの販売店などもあることから、物議をかもしている。しかし、こうした「新しいタイプのチャイナタウン」は、東京だけでなく、世界中に増えているのだ。1978年に始まる中国の「改革開放路線」以降、新たに海外に出ていった中国人、すなわち「新華僑」によって形成されてきたチャイナタウンを、本書では「新・中華街」と呼び、その実態を世界中に訪ね歩く。
チャイナタウンは、単なる「中国料理と中国食材の街」ではない。そこは、さまざまな事情と思いを抱えて海外に飛び出した華人たちが、新たな挑戦をする舞台であり、足掛かりである。アメリカ、カナダはもちろん、ロンドン、パリ、さらにイタリアや東欧諸国でも、「食文化」を有力な武器として現地社会に溶けこみ、地縁・血縁を絆とした強いコミュニティををつくりあげる華人社会がある。
本書はさらに、そうした新華僑を大量に送り出している中国の町=僑郷のいくつかをフィールドワークし、同郷・同族のパイプと、帰郷した「元・華僑」たちの暮らしも描き出す。
なぜ、日本人街や韓国人街、イタリア人街は世界中に広がらないのか? 華人社会の海外における「強さ」の秘密とは? 異色の地理学者によるフィールドワークの成果。
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