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- クラシック魔の遊戯あるいは標題音楽の現象学
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- 価格
- 1,925円(本体1,750円+税)
- 発行年月
- 2014年02月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784062585712
[BOOKデータベースより]
突如として楽曲の本質が生起する圧倒的な体験とは?あとう限りの指揮者・演奏家たちの録音を聴き尽くし、作品の理念に触れる―徹底した印象批評こそが鑑賞者を恍惚と神秘的瞬間に誘う。クラシック・ファン必読の新しいクリティカル・エッセー。
第1曲 ヴィヴァルディ『四季』“春”―演奏家のエゴの痕跡(『四季』とは何か;大指揮者は大きな城を建てたがる ほか)
第2曲 ベドルジフ・スメタナ『わが祖国』“モルダウ”―内容を再現したがらない指揮者たちの反抗(“モルダウ”とは何か;「本場」指揮者たちの演奏史 ほか)
第3曲 ベルリオーズ『幻想交響曲』―自我の中で展開する私小説(『幻想交響曲』とは何か;達者な、しかし空虚な ほか)
第4曲 ムソルグスキー『展覧会の絵』―時間的経験と肉体的経験(「展覧会」という名の時間と空間;指揮者たちは何が欲しいのか)
「四季」「わが祖国」「幻想交響曲」「展覧会の絵」を徹底的に聴き続ける。演奏者・指揮者による差異を聴く。あえて印象批評をする。すると不思議にも、作品の本質が浮かび上がる。異色のクラシック音楽論。
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本書は、複製技術時代ならではの禁断の遊びに足を踏み入れます。禁断の遊びとは、ある曲のさまざまな演奏者・指揮者によるCD(レコード)を徹底的に聴き比べて、それに対して批評を加えるということです。
取り上げられる四曲はいずれも有名なものばかり。ヴィヴァルディ『四季』《春》、スメタナ『我が祖国』《モルダウ》、ベルリオーズ『幻想交響曲』、ムソルグスキー『展覧会の絵』がその対象となります。しかし、聴き比べとは言っても、名盤を選び出すわけではありません。演奏者・指揮者の優劣をつけることも目指しません。
あえて、印象批評を前面に押し出し、同じ曲を徹底的に聴き続けることで、その曲のもっている「本質」をあぶり出すことを目標にしています。
異色のクラシック音楽論です。