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君のためなら、時空だって超えられる。とんぼ玉に導かれて三つの世界を巡る少年マルテの、めくるめく冒険譚!
[日販商品データベースより]とんぼ玉に導かれて、3つの世界を巡る少年マルテ。姿が変わっていても、時が経っていても、愛する人と再び会うことはできるのか…。世界と時空を超える想いを壮大なスケールで描いた、著者の新境地を開く大冒険譚。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:3)
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- Klaus
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見かけ(表紙)によらず強敵なり
まずタイトルの意味が気になった。
Wikipediaを参照し、引用する。
「ファンタスマゴリア」
■英語で(走馬灯のように)次々と移り変わる幻影の意味。
■18世紀末にフランスで発明された、幻灯機を用いた幽霊ショー。ファンタスマゴリー。
タイトルに関しては読み終わった後に調べたのだが、「幽霊ショー」の意には納得。
作中でも、「人間世界における僕たちは、言うなれば白昼の幽霊かホログラムのようなものだ」
(p.48 6行目)と登場人物の一人が言っている。
しかし、いくら上っ面のものを調べたところで、よくわからないというのが正直な感想。著者が何を言わんとしているのかが理解できない。いや、そもそも明確な主張が必ずしもあるとは限らないか。「こんな空想があってもいいよね」というのを作品にするのだってありなのだから。
『ファンタスマゴリアー光学と幻想文学』(ありな書房)を参照すれば、多少なりとも理解に近づけるだろうか。
いずれにせよ解説が欲しい。表紙はエンタメ色全開なのに、中身は甘くない。文学って難しいなあと思いつつも、「読む」ってこういうこと(物語を構成している核に触れること)なのかなあと感じました。
ミラーワールドの少年マルテは、友人の実験に協力するために降り立った地上世界で、リヱカという人間の少女に出会う。リヱカは友情の印にとんぼ玉をマルテにわたし、マルテはお返しに時間を折りたたむことができるピーナツをわたす。元の世界に戻ろうとしたマルテは、なぜか未来の地上世界に行ってしまい、孫娘と暮らす老婦人となったリヱカと再会する。リヱカは50年間、ピーナツを大切に持っていたのだった。
マルテは賢い猿のイススリウス師に導かれ、女王リルンカ一世が統べる地中世界アタラクシアへ。マルテは前世の姿である少女マルタとしてよみがえり、ジャッカルの頭を持つマルコシアスや、多くの翼を持つ乙女マリ=ジャンヌら異形の仲間たちと合流する。軍隊に追われる仲間たちを救うべく、マルタは二つの剣を手にして立ち向かう。女王が聖なる生き物と敬う蝉の分身パンベロ―と共に、マルタたちは地上世界を経てミラーワールドへ戻ることを決意する。
しかし、仲間たちは地中世界へ行った記憶を喪い、一人ずつ姿を消していくのだった。最後のひとりとなったマルタは、再びリヱカと会うことは出来るのか?
とんぼ玉に導かれて、三つの世界を巡る少年マルテ。姿が変わっていても、時が経っていても、愛する人と再び会うことはできるのか――? 世界と時空を超える想いを壮大なスケールで描いた、著者の新境地を開く大冒険譚!