[BOOKデータベースより]
これまで寅さんに関する取材は一切受けてこなかった大物女優が何人もいる。「え!こんな人が…」と思う人にも取材を試みた。著者は徹底して関係者を追い続けた。この2年間、収録した取材テープは約90時間になる。インタビューは真剣勝負だった。
1 マドンナたちへの伝言 マドンナたちからの伝言(光本幸子―監督に口説かれて出演した記念すべき最初の失恋相手;竹下景子―相手を愛すればこそ寅さんは身を引いたのね ほか)
2 ゲストスターたちへの伝言 ゲストスターたちからの伝言(米倉斉加年―寅さんだけをやりながらさまざまな人間を表現する;米倉斉加年―ただ笑いだけでなく時代の空気を吸い上げた ほか)
3 “常連さん”たちへの伝言 “常連さん”たちからの伝言(笹野高史―「何か面白いこと、あった?」懐かしいあの口癖を聞きたい;イッセー尾形―マシュマロのような手 その柔らかさとぬくもり ほか)
4 家族・友人・仲間たちへの伝言 家族・友人・仲間たちからの伝言(山田洋次監督―独楽と独楽がぶつかって勢いよく回り始めた;倍賞千恵子―兄から教わったことは、優しさ、思いやり、厳しさ ほか)
2011年4月から2013年3月に朝日新聞日曜版に連載された人気インタビューコラムを書籍化。歴代マドンナはじめ、意外な共演者から山田洋次監督までが、寅さん=渥美清から学んだこと、寅さんに伝えたいことを語り尽くす。寅さんについて初めて語るという大物女優も。あわせて、日本各地で寅さんを支えた市井の人々へのインタビューも採録。
2011年4月から2年間にわたり、朝日新聞日曜版に連載された人気インタビューコラムと、ほぼ同時期の『寅さんDVDマガジン』連載コラムを集約した“寅さん関係者の一大インタビュー集”。執筆はともに “朝日新聞社大衆文化担当”小泉信一記者(現・編集委員)。
登場するのは、マドンナをはじめシリーズに出演した絢爛たる俳優や山田洋次監督など、まさに表舞台の人びと。さらに、地方ロケで世話をした旅館の主人や、現地で採用されたエキストラたち、「日本中で寅さんを支えた人びと」です。
有名無名を問わず、関係者が長い年月を経ていま語る思いや言葉の数々は滋味深く、知られざるエピソードも満載。寅さんファンならずとも読み応え十分です。小泉信一記者の素朴な視点とエレジーを感じる文体も、純粋な読み物として読者を大いに楽しませてくれます。
寅さんが教えてくれた!私だけが知っている寅さん!寅さん関係者、一大インタビュー集