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[BOOKデータベースより]
春に大雨の日があっても、詩歌の伝統において「春雨」は音もなくしとしと降るのが本意である。本意とは、対象の最もそれらしい在りかたのこと。和歌や連歌における本意が俳諧や俳句に継承され、季語に浸透した。多彩な句が詠まれる現代こそ、季語の本意は再確認されるべきものであろう。本書は、古今の歳時記や古典を通して歴史と変遷を探り、季語本来の意味を浮き彫りにする。実作・鑑賞に役立つ画期的な季語論!
第1章 春の詞(薄氷;「尽」ということ ほか)
[日販商品データベースより]第2章 夏の詞(青葉・若葉;風薫る ほか)
第3章 秋の詞(七夕;虫 ほか)
第4章 冬・新年の詞(小春;七五三 ほか)
第5章 季語という言葉(季語を知る楽しみ;季語という言葉 ほか)
「季語は、そのものの描写が目的ではなく、季節を表現するために必要とされることばであった」季語の歴史とその本意を古今の歳時記を比較しながら丹念に考察する、秀逸にして野心的「季語論」!