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[BOOKデータベースより]
籾山は江戸から続く飛脚問屋の三男坊としてうまれるが、その実家は継がず、婿入りした海産物問屋も継がず、出版業を生業とする実業を開始する。籾山にとってはまず生業が重要であり、文芸を余技と位置づける。籾山は経済に対する関心も強かったが、これまで採りあげられる機会は無かった。本書は、“生業と余技”という観点から籾山の遺業を捉え直す試みである。
日本橋っ子・籾山仁三郎
[日販商品データベースより]日本橋から築地へ
生業“出版社経営”
余裕の余技と多彩な趣味
余技“俳諧文芸”
生業“雑誌の編集・販売”と余技“寄稿”
三文豪“荷風・〓外・漱石”に向かう姿勢
先達と後継
生業“会社員”と余技“俳諧”
告別
追悼
江戸の粋を胸に、実業と文学に生きたディレッタント
胡蝶本や「文明」の版元として明治・大正期に足跡を残す籾山書店。
虚子から「ホトトギス」を引き継いだその人は、荷風の生涯の友であり、鴎外を敬愛し、漱石を痛罵した……
籾山は江戸から続く飛脚問屋の三男坊として生まれるが、その実家は継がず、婿入りした海産物問屋も継がず、出版業を生業とする実業を開始する。籾山にとってはまず生業が重要であり、文芸を余技と位置づけられている。籾山は経済に対する関心も強かったが、これまで採りあげられる機会は無かった。本書は、〈生業と余技〉という観点から籾山の遺業を捉え直す試みである。
籾山仁三郎(にさぶろう)、俳号梓月(しげつ)は、現在、文芸評論家あるいは装幀美術に関心のある美術評論家に、俳人、出版人として言及されることはあるが、その機会は稀である。これまで籾山は、永井荷風の陰に佇む人物として位置づけられてきた。荷風より丸二年先に生まれた籾山(明治11年1月生)は、荷風より丸一年先に逝く(昭和33年4月歿)。