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- 民謡の発見と〈ドイツ〉の変貌
-
十八世紀
〈音楽の国ドイツ〉の系譜学 2
- 価格
- 2,860円(本体2,600円+税)
- 発行年月
- 2013年09月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784787273369
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[BOOKデータベースより]
「借用と模倣」を得意とする国民というドイツ人のアイデンティティは、十八世紀に、イタリアとフランスの音楽趣味を折衷する「混合趣味」の音楽を全盛期に導いた。だが十九世紀には、混合趣味は否定され、「固有」で「根源的」な“ドイツ音楽”が希求されるようになる。この“ドイツ的なもの”の構造転換をもたらしたものこそ、“フォルク”の歌謡としての「民謡」の発見だった。民謡がドイツ民族の精神的基盤となるまでのドラスティックな歴史のうねりを追う。
第1部 音楽の国民様式論と混合趣味―“遅れてきた国民”のアイデンティティ・ポリティックス(音楽の国民様式論とそのドイツでの展開;混合趣味と「ドイツ的なもの」;混合趣味の精神からのドイツ古典派の誕生)
[日販商品データベースより]第2部 混合趣味の衰退と「ドイツ的なもの」の転換(音楽におけるヨーロッパ意識の登場と「国民的なもの」の消滅;国民的音楽の不在?―バーニーの『ドイツ旅行記』が巻き起こした論争;マールプルクによる混合趣味批判;ヘルダーと民謡の発見)
結語 「国家でなく民族」
18世紀ドイツでは「混合趣味」の音楽が全盛だったが、19世紀にそれは否定され、民謡の「発見」を契機に「固有で根源的なドイツ音楽」が希求されるようになった。民謡がドイツ民族の精神的基盤となるまでのドラスティックな歴史のうねりを追う。