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[BOOKデータベースより]
国土の六七%を森林が占める日本で、本格的な制度や政策が敷かれたのは近世にまで遡る。陸奥国弘前藩を事例に、近世における領主の森林政策と領民の利用動向の両面から地域と森林の実態に迫る。藩による林政の展開、森林利用をめぐる藩と領民の関係、近代への継承などの視点から林政史研究に一石を投じ、今後の森林管理や活用に示唆を与える。
序章 研究動向の整理と本書の目的
第一部 弘前藩林政の展開と模索(第一章 近世前中期における弘前藩林政の展開;第二章 寛政改革期の弘前藩林政と山方・郡方の対立;第三章 文化・文政期における弘前藩林政の錯綜)
第二部 弘前藩の森林をめぐる藩・領民(第一章 弘前藩における「御救山」再考;第二章 ヒバをめぐる幕末弘前藩の山方と弘前城下の檜物師・曲師たち)
第三部 森林をめぐる近世・近代移行期の津軽(第一章 文化期の百姓一揆・騒動と義民“原田村伝兵衛”;第二章 弘前藩領における水源涵養林「田山」の利用と実態;第三章 津軽地方の「屏風山」と野呂武左衛門)
終章 本書のまとめ・成果
国土の67%を森林が占める日本で、本格的な制度や政策が敷かれたのは近世にまで遡る。陸奥国弘前藩を事例に、近世における領主の森林政策と領民の利用動向の両面から地域と森林の実態に迫る。藩による林政の展開、森林利用をめぐる藩と領民の関係、近代への継承などの視点から林政史研究に一石を投じ、今後の森林管理や活用に示唆を与える。