- 在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
- 新視覚新論
-
- 価格
- 1,441円(本体1,310円+税)
- 発行年月
- 2021年09月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784065249444
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 世界ぐるぐる怪異紀行
-
価格:1,562円(本体1,420円+税)
【2024年03月発売】
- AWS運用入門
-
価格:3,300円(本体3,000円+税)
【2023年04月発売】
- 現場で使えるTypeScript詳解実践ガイド
-
価格:2,948円(本体2,680円+税)
【2024年03月発売】
- ゆかいな仏教
-
価格:990円(本体900円+税)
【2022年10月発売】
- 図解でわかる最新タイピングが1週間で身につく本 改訂版
-
価格:880円(本体800円+税)
【2023年04月発売】
[BOOKデータベースより]
見て聞いたものは「外」にあり、思い出や感情は自分の「心の中」のもの―それは人が抱く根本的な事実誤認ではないか?「外なる世界と内なる心、という分別は誤りだと思う」。森羅万象、過去現在未来意志…すべてひとしく四次元の全宇宙世界の立ち現われであり、「私」である。大森哲学の原点にして最高峰、待望の文庫化!
1章 見ることと触れること
[日販商品データベースより]2章 見えている
3章 何が見えるのか
4章 「表象」の空転
5章 鏡像論
6章 過去透視と脳透視
7章 空間の時間性
8章 自由と「重ね描き」
9章 言い現わし、立ち現われ
10章 心
「外なる世界と内なる心、という分別は誤りだと思う」
見たり聞いたりする知覚の風景が自分の「心の中」にある心象風景だと感じる人はまずいないだろう。しかし、痛みや気分、悲喜の感情、思い出や希望、空想や妄想、そして意志といわれるもの、これらはまぎれもなく自分の「心の中」のものだ、と人は感じている。
しかしそれは、人が抱く根本的な事実誤認ではないか?
世界そのものが悲しく喜ばしく恐ろしく、回想や希望も現在も、常にひとしく四次元の全宇宙世界の立ち現われなのである。
このことを、光学虚像や幻覚・幻像、時間と空間、幾何学、芸術、自由と意志などさまざまな角度からていねいに論じる。陥りがちな誤解をほぐしながら、日常と科学を重ねながら、「世界の一項目としての私」を「世界のあり方としての私」に組み変える。
世界そのものが、悲しく喜ばしく恐ろしい。
こうして「私」は抹殺され、私が復元されたのである。
解説: 野家啓一
本書の原本は『新視覚新論』(東京大学出版会、1982年)です。
【目次】
1 見ることと触れること
2 見えている
3 何が見えるのか
4 「表象」の空転
5 鏡像論
6 過去透視と脳透視
7 空間の時間性
8 自由と「重ね描き」
9 言い現わし、立ち現われ
10 心