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[日販商品データベースより]
好感度の高いタレントが登場するテレビCM、「推し」とのコラボ広告、流行の最先端を提示してくれる雑誌広告、大げさな電車の中吊り広告、ポストに届く不必要なフライヤーや折り込みチラシ、閉じるボタンがすぐに見つからないバナー広告、ソーシャルメディアのステマ広告……。
わたしたちの消費の楽しみを増大させ、新たなライフスタイルやイメージを打ち出してきた広告は、消費社会のなかでどのような歴史的発展をとげながら、わたしたちの日常生活のすみずみにまで侵入してきたのか?
フロイトの甥バーネイズ、PR、ヒトラーのライヴ・パフォーマンスから、シリアルのキャラクター、シズル感、感情商品、Spotifyのムード広告まで。現代社会を動かしてきた広告の仕組みを平易に解き明かす。
【本書「はじめに」から抜粋】
広告は私たちが気づかないような狡猾さによって、私たちの生活のあらゆる場面に入り込んできました。私たちはいつの間にか広告接触をさせられながら、毎日を過ごしています。こうした側面が「広告の闇」だと言われることも多いでしょう。たとえば、何かに感動した後に、それが広告代理店によって仕組まれたものであったと知り、騙された気持ちになったことがある人はいないでしょうか。
こういった事例は世界中に数えきれないほどあり、私たちは多かれ少なかれ広告に騙されているということを知っています。とは言え、このことについて「私たちは広告に搾取されている」と批判してもあまり意味はないと思います。そもそも、そんな非難のことば自体が、広告のキャッチコピーのように聞こえないでしょうか。
[……]
とは言え、あまり身構えずに読んでみてもらえればと思います。本書ではゆるやかに歴史をたどるかたちで、ときに「クセ強」な、さまざまな広告の例を、なるべく現代的な感覚と照らし合わせながら紹介していきます。それによって、現代までの広告がどのような手の込んだ仕掛けを通して、私たち自身や社会全体を変容させたのかを考えていきたいと思います。
【目次】
はじめに
第一章 現代広告の誕生
第二章 広告とプロパガンダ
第三章 「あなたらしさ」はつくられる
第四章 最適化される日常
結び
注