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[日販商品データベースより]
決して手を汚さず、
意のままに誰でも殺せたら――。
内なる怪物は牙を剥き、この世界の底が抜ける。
憎悪と暴力の果てにある人間の本質を暴く、血と力の黙示録。
「死ね、死ね、死ね」
人間はそうやって毒づきながら生きている異常な生物なのだ。
経済団体で働く41歳の久美は、功児と結婚して15年。冷え切ったものを感じながらも、ふたりの子供を育てている。一方で取引先の橋爪に亡き弟の姿を重ねる久美は、ある日、かつて橋爪をいじめた鳥谷という男を目撃。「あんな男、滅多打ちにして、廃人一歩手前にしてやればいい」一週間後、ランニング中の鳥谷が何者かに襲われ殺された。これを発端に、憎しみを向けた相手が次々と謎の死を遂げ、久美は自分に「身近な人を呪い殺す力」があることを思い知る。久美は“実感なき殺人”を繰り返す己のカを制御しようとするが……。