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エディターの注目本

オススメ商品

青山七恵
澄子と貴子、実加と未紀、優子…彼女たちは転がり続ける転がり続ける――姉妹の絶望的なまでの愛憎を描く「風」他、至極の4編を収録。
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ファイナルガール
藤野可織
『爪と目』で第149回芥川賞を受賞した著者の短編小説集。「en-taxi」に連載された短編小説5編に、書下ろし1編、「Lマガジン 京阪神アートブック」に掲載の1編を加えた全7編。全体を貫くテーマは「恋愛」ではあるが、収録作品のテイストはバリエーションに富む。
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2014年 7月号
『村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ』
集結した「いまのブンガク」
NHK出版 語学編集部 大塚耕平

溢れんばかりの個性が寄り添った創作短篇集。どの文章も美しい色彩を持ち、それらを織りなす言葉たちはどれも静謐な空気をまとっています。

収載された作品は、NHKテキスト「英語で読む村上春樹 世界のなかの日本文学」2013年4月号〜2014年3月号において合計12回にわたって掲載されました。「新鋭作家」による小説を「英語で読む村上春樹」というテキストへ連載することには「若い作家が受けた、あるいは受けなかった村上春樹という巨大な作家の影響」を探ろうという意図がありました。本書に名前を連ねる著者たちは、村上春樹が現在の彼らと同じように「新鋭」という言葉を伴って紹介されたころに多感な時期を過ごした世代です。彼らは村上春樹が描き出す世界を、どのように心の底へ落とし込んでいったのでしょうか。

それぞれの著者には「プロットや文体は自由ですが、『村上春樹』という作家とその作品群を底辺においた物語を紡いでみてください」と依頼しました。打ち合わせの際、それぞれの著者が語る「村上春樹」は実にさまざまでした。帰りの新幹線に乗り遅れるほど村上春樹という人間について語り尽くす人、ある作品の一文について、短い映画なら2周できるほどの時間をかけて熱弁する人、ウェイターがオーダーを取りに来るよりも早く、村上春樹の作品は高校のとき以来読んでいないですが、と宣言する人……。しかし考えてみれば、そのような「温度差」、「濃淡」こそが、この短篇集の奥行きをぐっと広げているように思います。

それぞれの小説家が、それぞれの言葉で、それぞれの世界観を明瞭に表出してみせた短篇集。それが、本書『村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ』です。

さて、あなたは、どの作品のどの文章に村上春樹を感じるでしょうか。どの作品のどの文章に鮮やかなきらめきを感じるでしょうか。

(日販発行:月刊「新刊展望」2014年7月号より)

今月の作品

村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ
次代を担う作家が、今を紡ぎ出す。NHKラジオテキスト「英語で読む村上春樹世界のなかの日本文学」にて連載した、新鋭作家12人による創作短篇集。各作家による書き下ろしコラム「村上春樹、そして私」を併載。
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新刊展望のご案内

新刊展望 2014年7月号
[特集] 夏山讃歌
[インタビュー] 北村薫
[エッセイ] 樋口明雄
[ブックガイド] 山に誘う本 山を楽しむ本
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しろいろの街の、その骨の体温の
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