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このマンガがすごい2024
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エディターの注目本

今月の作品

小さな異邦人
連城三紀彦
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オススメ商品

私という名の変奏曲
連城三紀彦
世界的モデル美織レイ子の死。7人の容疑者全員が、レイ子を殺したのは自分だと信じていた。連城ミステリーの最高峰ここに復活。
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流れ星と遊んだころ
連城三紀彦
傲岸不遜な大スター「花ジン」こと花村陣四郎に隷属させられているマネージャーの北上梁一は、ある夜、一組の男女と出会う。秋場という男の放つ危険な魅力に惚れこんだ梁一は、彼をスターにすることを決意。その恋人である鈴子も巻きこみ、花ジンから大作映画の主役を奪い取ろうと画策する。芸能界の裏側を掻い潜りながら着実に階段を上る3人だが、やがてそれぞれの思惑と愛憎が絡みあい、事態は思わぬ展開をみせる―。虚々実々の駆け引きと二重三重の嘘、二転三転のどんでん返しが、めくるめく騙しの迷宮に読者を誘う技巧派ミステリの傑作。
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2014年 5月号
『小さな異邦人』
“短編小説の名手”が到達した孤高の境地
文藝春秋 第二文藝部 荒俣勝利

昨年10月、連城三紀彦さんが亡くなりました。享年65。私が連城さんと初めてお目にかかったのは平成4年のことなので、20年余のおつき合いでした。その間、雑誌と出版の部署を何度か行き来しましたが、常に担当編集者としてご本人およびその作品に身近に触れることができたのは、無上の喜びでした。

本書には、2000年から2009年までに、オール讀物に掲載された短編8本が収録されていますが、半分の4本は当時、編集部に在籍していた私が直接、原稿をいただきました。

多少の韜晦もあったと思いますが、連城さんは自作に厳しく、原稿をいただくたびに、「この程度の作品で申し訳ない」といったお言葉をいただきました。思えば、昭和57年に直木賞を受賞された折も「受賞の言葉」として「新人のまま綻びがでてきたなと、この頃特にそう感じます。」と書かれたほどで、決して驕らず、常に厳しい目で自作を省みる態度は一貫したものでした。

しかし、辛口の自己評価にもかかわらず、ここに収められた諸作は、いずれも考え抜かれたプロットと卓越した文章力で、連城三紀彦にしか書けない孤高の境地に到達しています。

―高校2年生から3歳児まで、8人の子供と母親からなる家族の元へかかってきた一本の電話。「子供の命は俺が預かっている。3千万円を用意しろ」。だが、家の中には8人の子供全員が揃っている。悪質ないたずらなのか、それとも間違い電話? いったい誰が、何の目的で、そして誘拐されたという子供は誰なのか?

摩訶不思議な誘拐事件を描いた表題作が、連城さんが生前執筆された最後の短篇となりました。

当時のオール讀物の担当者に、「こんな感じの作品だったら、まだいくつもアイデアはあるんですよ」と仰っていたとか。きりがない事とはいえ、せめてもう一本と思ってしまうのは編集者のサガでしょうか。

(日販発行:月刊「新刊展望」2014年5月号より)

今月の作品

小さな異邦人
連城三紀彦
8人の子どもがいる家庭へ脅迫電話。「子どもの命は預かった」。だが家には子ども全員が揃っていた。誘拐されたのは誰…。表題作など全8篇収録した短編集。恋愛小説の名手にしてミステリーの鬼才から最後の贈り物。
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新刊展望のご案内

新刊展望 2014年5月号
【今月の主な内容】
[特集]文豪で遊ぼう 「文豪ストレイドッグス」ほか
[インタビュー]湊かなえさん、樋口直哉さん
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オススメ商品

隠れ菊 上
連城三紀彦
浜名湖畔の料亭「花ずみ」の跡取りと結婚した通子。名女将と評判の姑が亡くなりまもなく1年になる日、通子は夫の旬平の指示で1人の女と会う。女は通子に言った―「ご主人をいただきにきました」。とりだした離婚届には、すでに旬平の署名が。この日から、平凡な主婦だった通子の日常は一変、妻の座と店の運命を賭けた闘いが始まった。愛に商売に体当たりする女の生き様を描く、柴田錬三郎賞受賞作。
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造花の蜜 上
連城三紀彦
歯科医の夫と離婚をし、実家に戻った香奈子は、その日息子の圭太を連れ、スーパーに出かけた。偶然再会した知人との話に気をとられ、圭太の姿を見失った香奈子は、咄嗟に“誘拐”の2文字を連想する。息子は無事に発見され安堵したのも束の間、後に息子から本当に誘拐されそうになった事実を聞かされる。―なんと犯人は「お父さん」を名乗ったというのだ。そして、平穏な日々が続いたひと月後、前代未聞の誘拐事件の幕が開く。
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