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創作の現場

著者関連商品

食堂かたつむり
食堂かたつむり
同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、倫子はさらに声をも失う。山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。巻末に番外編収録。
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つるかめ助産院
つるかめ助産院
夫が姿を消して傷心のまりあは、一人訪れた南の島で助産院長の鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられる。家族の愛を知らずに育った彼女は新しい命を身ごもったことに戸惑うが、助産院で働くベトナム人のパクチー嬢や産婆のエミリー、旅人のサミーや妊婦の艶子さんなど、島の個性豊かな仲間と美しい海に囲まれ、少しずつ孤独だった過去と向き合うようになり―。命の誕生と再生の物語。
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2013年 7月号
小川 糸Ito Ogawa

二年ぶりの新作小説『リボン』を刊行した。オカメインコ〈リボン〉が二十数年の一生の間に出会う、さまざまな人たちの物語。小さな鳥が人々をゆるやかに結びつけていく ─ 鳥の好きな小川糸さんが「七〜八年前から書きたいと思っていたお話」だという。人と鳥の絆、人と人の絆が心にやさしく響いてくる。同時刊の『つばさのおくりもの』は、オカメインコの視点で綴るショートストーリー。美しい絵に彩られた愛らしい一冊だ。

物語の舞台の一つ〈鳥のいえ〉のモデルがここ、埼玉県新座市にある「とり村」。飼鳥のレスキュー団体「NPO法人TSUBASA」の施設である。種々の理由で飼主のいないコンパニオンバードたちが百羽以上暮らしている。「物語の構想中、鳥を保護する施設があったら……とイメージしていたんです。実際にあると知って、すぐ取材させていただきました」。鳥を世話する様子や飼主を探す活動についても取材した。鳥と直に触れ合い、体温を感じたという小川さん。『リボン』は確かに生き物のぬくもりを伝えてくれる。

創作の現場

「『リボン』は自由なお話にしたいと思っていました。型にはめたり、固定観念にとらわれたりしない。鳥が飛んでいった場所で長居をしたり、一瞬でいなくなったりするように、あまり決め事をせず書こうと」。ゆえに、物理的な長さも物語の濃淡も個々に違った連作小説が一冊に収められたような形になっている。「〈リボン〉とまわりの人との距離も近かったり遠かったり」。キーワードは「自由」。「鳥は自由の象徴でもありますから」。写真の二羽はタイハクオウム。

(日販発行:月刊「新刊展望」2013年7月号より)

今月の作品

リボン
リボン
少女のてのひらの上で生まれたのは、1羽のオカメインコ。黄色い小鳥は、羽ばたきとともに人々をやさしく結びつけていくのだった…。『食堂かたつむり』の小川糸が描く、懸命に生きる人々と1羽の鳥の物語。
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つばさのおくりもの
つばさのおくりもの
1羽の鳥が出会った人々は…。『リボン』に出てくるオカメインコの視点で綴った、魅惑の絵物語。精密かつキュートなGURIPOPOの絵とともに紡がれる、著者らしい魅力に満ちた作品。
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プロフィール

小川 糸
小川 糸
1973年生まれ。2008年『食堂かたつむり』で小説デビュー。食や旅のエッセイ、絵本の翻訳など、精力的な執筆活動を続けている。著書に『喋々喃々』『ファミリーツリー』『つるかめ助産院』『あつあつを召し上がれ』『さようなら、私』ほか。
オカメインコとスキンシップ。「子どもの頃、オカメインコ、セキセイインコ、文鳥などを飼っていました。羽毛の肌触りや指につかまる感触が懐かしいです」。鳥が好きなのは「見ているだけで安らかな気持ちになれるから」。

新刊展望のご案内

新刊展望 7月号
新刊展望 7月号
【今月の主な内容】
[まえがき あとがき] 仁木英之 隠れる、ということ
[特集] 日本経済を小説で学ぶ 幸田真音/堺 憲一
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