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今月の作品

たんぽぽ娘(河出書房新社)
たんぽぽ娘
ロバート・F・ヤング著、伊藤典夫編
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たんぽぽ娘(復刊ドットコム)
たんぽぽ娘
夫婦で夏休みを過ごすはずが、妻が仕事で、ひとり旅となったマーク。旅先の避暑地にある丘の上で、たんぽぽ色の髪が印象的な若い娘と出会い…。ロバート・F.ヤングの珠玉の名作SF小説を復刊。
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栞子さんの本棚
栞子さんの本棚
「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ(アスキー・メディアワークス刊)のオフィシャルブック。作品中で紹介されている12本の古今東西の名作タイトル(長編は一部、短編は全篇)を収録。「ビブリア古書堂」店主・栞子さんが触れている世界を体感できる、ビブリアファン必携の1冊。今では手に入りにくい作品や、冒頭を読んでみたいという欲張りな方にオススメです。巻末には、三上延氏の書き下ろしエッセイを掲載。
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2013年 7月号
『たんぽぽ娘』
幻の名作でなくなった「たんぽぽ娘」
河出書房新社 編集部 伊藤 靖

アメリカのSF作家ロバート・F・ヤングの短編「たんぽぽ娘」は、ハインライン『夏への扉』とともに恋愛SFオールタイムベストといわれながら、長らく入手困難な幻の名作でした。

中年男マークが出会った、たんぽぽ色の髪の若い女は、240年未来からタイムマシンでやってきたという。二人の間に恋愛感情が芽生え……1961年に発表された、甘く美しいお話です。

1967年に『年刊SF傑作選』の一編として翻訳出版されて以来、何度かアンソロジーに収録されましたが、それらはすべて絶版となり、古書価格も高騰していました。

そこで、「たんぽぽ娘」を収録したヤングの傑作選を、ヤング作品の第一人者である伊藤典夫さんに編んでもらおうと企画したのが、もう10年以上前のこと。ところが刊行予定が大幅に遅れに遅れて、今年の5月にようやく実現しました。

でもタイミングとは面白いものです。昨年、三上延さんの人気シリーズ『ビブリア古書堂の事件手帖』の一挿話として、「たんぽぽ娘」収録のアンソロジーが高額な稀覯本として取り上げられました。今年にはいり『ビブリア』がテレビドラマ化されてその挿話が放送されると、すさまじい反響を呼び、他社からもこの短編を収めた本が出ることとなります。結果として、「たんぽぽ娘」収録本が本書を含めて同時期に三冊も刊行されるという、出版界のちょっとした珍現象が生じました。ついに「たんぽぽ娘」は「幻の」名作ではなくなったわけです。

もし本書が予定通りに刊行されていたならば、「たんぽぽ娘」の入ったアンソロジーの古書価もとうに下がり、『ビブリア』で「たんぽぽ娘」の挿話が書かれることもなかったのではないか?と想像すると、ちょっと不思議な気持ちがします。

伊藤典夫さんによる名訳「たんぽぽ娘」とともに、ヤングの魅力がぎっしりつまったこの短編集『たんぽぽ娘』、ぜひお楽しみいただけましたら幸いです。

(日販発行:月刊「新刊展望」2013年7月号より)

今月の作品

たんぽぽ娘(河出書房新社)
たんぽぽ娘
ロバート・F・ヤング著、伊藤典夫編
丘の上で、たんぽぽ色の髪が風に舞う、未来から来た女に会った。「おとといは兎を見たわ。きのうは鹿。今日はあなた」…。甘く美しい永遠の名作を、伊藤典夫の名訳で収録する待望の傑作選。
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新刊展望 7月号
新刊展望 7月号
【今月の主な内容】
[まえがき あとがき] 仁木英之 隠れる、ということ
[特集] 日本経済を小説で学ぶ 幸田真音/堺 憲一
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ビブリア古書堂の事件手帖 3
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鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?絆はとても近いところにもあるのかもしれない―。これは“古書と絆”の物語。
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