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このマンガがすごい2024
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創作の現場

今月の作品

戸惑う窓
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著者関連商品

燃焼のための習作
雷雨がやむまで、もうしばらく…。終わらない謎解き、溶け合う会話、習作という名の驚くべき試み、密室の探偵と助手と依頼人。たくみな仕掛けと愉悦に満ちた、著者の最新小説。
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振り子で言葉を探るように
100冊の本があれば、100冊の受け取り方がある。再生装置である「私」の数だけ本は存在する…。竹西寛子「贈答のうた」、日野啓三「天池」など、数多の書き手と著者の言葉が響き合う、幸福な書評集。
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時計まわりで迂回すること
物持ちのいい人間に、レトロ趣味という言葉は通用しない。彼らにとって時間は遡るべき流れではなく、たんに過ぎていくものだから…。眼鏡、世田谷線の踏切など、まっすぐな愛に満ちた55篇。好評シリーズの第5弾。
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2014年 3月号
堀江敏幸Toshiyuki Horie

作家活動と並行して、早稲田大学で文芸創作を教える堀江敏幸さん。「昨春引っ越したばかり」という真新しい研究棟の一室は、近代作家の全集からフランス文学の原書まで、たくさんの本であふれている。高層階の、L字型に開かれた窓から抜群の眺望が広がるが、「窓の分、以前より本の置き場が少ないので、片付かないままです」と、「景色よりは書棚」なのだとか。

週に2日から3日をこの部屋で過ごす。「長く人と話したり、学生の書いたものを読んだりすると、その人の“気”をもらってしまうのか、自分のリズムに戻るのに少し時間がかかります。授業の翌日は家でクールダウンし、執筆は日曜日にすることが多いですね」

新刊『戸惑う窓』は、窓という言葉から思い起こす文学、映画、美術といった芸術作品を取り上げたエッセイ集。窓を介して「私」と作品を往還しながら、批評や、時に小説的な趣の溶け込む独自の文体が、読む者の五感を刺激する。「連想に任せて」広がる思索と、言葉で描かれた「眺め」が滋味深い1冊だ。

創作の現場

デスクの左手にはスカイツリー、正面には新宿の高層ビル群が見渡せる。高層階のためか、静けさが漂うフロアは「淋しい感じ」。「できれば早く帰りたいのですが、仕事を片付けてから帰宅したほうが楽だなというときは、ここで集中して終わらせます」。作家・朝井リョウさんも堀江ゼミの卒業生。そのことに触れると、「媒体によって注目のされ方は違いますが、学生それぞれが自分の好みと言葉の傾向を把握し地道に書いているので、安心して見ています」と「先生の顔」をのぞかせた。

(日販発行:月刊「新刊展望」2014年3月号より)

今月の作品

戸惑う窓
世界の生成に立ち会う窓、虚妄の窓、胸をかきむしるほど透明な窓、球状の窓…。立っても、坐っても、視線を外に向けると、いつか、必ず、何かが起きるような気がする。「私と世界」を静かに映す長篇エッセイ。
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プロフィール

薬丸 岳
堀江敏幸
作家、早稲田大学文学学術院教授。1964年岐阜県生まれ。『おぱらばん』で三島由紀夫賞、『熊の敷石』で芥川賞、「スタンス・ドット」(『雪沼とその周辺』所収)で川端康成文学賞、『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞、木山捷平文学賞、『河岸忘日抄』で読売文学賞小説賞を受賞。そのほか著書・訳書多数。
「散歩の途中に買うことが多い」雑貨たちが、部屋に彩りを添える。フランスで入手した赤い万年カレンダーは、もう何年も愛用中。コーヒーミルは、コーヒー党の堀江さんへ学生からのプレゼント。

新刊展望のご案内

新刊展望 2014年3月号
【今月の主な内容】
[特集] 伊東潤 『峠越え』
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著者関連商品

正弦曲線
サイン、コサイン、タンジェント。この秘密の呪文で始動する、規則正しい波形のように―なにをやっても一定の振幅で収まってしまう日常の中にも、さまざまな発見がある。「孤島」と「無人島」の違いについて、元興寺の瓦について、製氷皿について…優雅な袋小路を楽しむ省察の連鎖。
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