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2011年 10月号
『月と暮らす。』
失われた「月」を取り戻すために
誠文堂新光社「子供の科学」編集長 柏木 文吾

明治以前、日本人の生活は、太陰暦という暦のもと、月とともにありました。

地球の衛星であり最も近い天体である月は、潮汐など地球に直接的に及ぼす力のほか、暦や芸術作品など、文化にも大きな影響を与えてきました。また、夜空で最も明るく輝き、日々その形を変える美しくも不思議な存在は、人々の心にも様々な思いをもたらします。月は生活の中心だったのです。

しかし、太陽暦で動く現代、「月」は生活の中心ではなくなりました。満ち欠けのペースや昇ってくる時刻の変化、潮汐と月齢の関係、月が引き起こす自然現象、十五夜、十六夜、立待、居待、寝待など月を愛でる言葉……様々な月についての情報や文化が、生活に必要ないものになっていきました。

また、科学が発達した時代ではありますが、月がどの程度の大きさで、どの程度離れていて、いつどうやってできて、なぜ満ち欠けして見えるのか……正確に答えられる人は少ないでしょう。月についての私たちの知識は、文化的にも科学的にも乏しいものでしかありません。

太陽暦で動く現代社会の中では、月のリズムで生活することは難しい。それでも、月について知り、月のリズムで暮らしていた時代に生まれ受け継がれる文化を知り、それを現代の生活に少しでも取り戻すことができれば、もしかしたら私たちはもっと豊かに生きられるのかもしれない……数多くの天文書を執筆する著者とのそんな会話をきっかけに、この本は生まれました。月と月夜の美しい写真をメインに、現代社会では失われかけている月が育んだ文化と、世界中にある月に関する神話や伝説、そして少しの科学情報を盛り込んでいます。もう一度「月と暮らす」ことを見なおすきっかけになることを願っています。

これは月という天体を学ぶための本ではありません。生活の中で存在感をなくしてしまった月を思い出し、もう一度取り戻すための本なのです。月は、今も変わらず空を巡り続けています。

(日販発行:月刊「新刊展望」2011年10月号より)

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