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創作の現場

今月の作品

国を蹴った男
国を蹴った男
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著者関連商品

戦国鬼譚 惨
戦国鬼譚 惨
権力に翻弄された人間の、えげつなく愚昧な騙し合い。巧みな仕掛けの中で人間の本性を浮き彫りにさせた歴史ファン垂涎の大傑作集。
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城を噛ませた男
城を噛ませた男
賭けるのは、命。信じるのは、己の腕。誰もが荒ぶる戦国時代に生きた、ドラマチックな人生の「転換の瞬間」を捉え、熱気溢れる文体と読み飽きない構成で描き上げた短編集。劇的かつ多彩な5編を収録。
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叛鬼
叛鬼
好かぬ小僧だ。関東管領を継いだ上杉顕定をひと目見て、景春は思った。腹悪しき主君との軋轢は深まり、やがて叛旗を翻した景春は、下剋上を果たす…。歴史小説の魅力がすべて詰まった傑作長編。
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2012年 12月号
伊東 潤Jun Ito

”豪腕作家”と称されるのは、作風のみならず本人のキャラクターや仕事ぶりも含めて、なのである。毎日午前二時半起床。ときに酸素吸入器で集中力を高めながら、この書斎でノートPCに向かい、執筆する。「必要な事柄をさっと調べてすぐ机に戻れるように」という効率追求の結果、隣り合う和室の床の間を史料専用書庫に改造した。「歴史小説を書く上で最も大変なのは史料の確認作業ですから」。日中は、あえて史料やWebが使えない環境に身を置くため近所のファミリーレストランにも移動し、一気呵成に書き進める。そして夕方には、スポーツジム通いやランニングで心身の健康を保つ。そんな執筆生活だ。

新刊『国を蹴った男』は六編を収めた戦国小説集。コンセプトは「敗者にも一理あり」。「価値観が多様化した現代と違い、戦国時代において勝ち組と負け組を分けたのは、ただ一点。繁栄か滅亡か。しかしそんな中でも、自分の生き様を貫いて悔いのない死を迎えた人たちがいたのではないか」との思いから描いた「敗れざる者たち」の姿である。

創作の現場

国を蹴った男』には意外にも現代的要素が詰め込まれている。「各編の執筆時に世間を騒がせていた事件や事象を絡めたものがいくつかあります。卑近なところでヒントを得て書いているということですが(笑)、歴史小説は結局、現代の写し鏡なんですね」。次作は、和歌山県太地を舞台にした歴史小説『巨鯨の海』(光文社・来年四月刊行予定)。「長年構想を練ってきた題材。小説が現実社会の問題を解決することはあり得ないとしても、読者がその問題に関心を持ってくれるきっかけになればと思うんです」

(日販発行:月刊「新刊展望」2012年12月号より)

今月の作品

国を蹴った男
武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉…。天下に手を伸ばした英雄たちの下、男たちはそれぞれの正念場を迎える。不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。凛然たる戦国短編集。
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伊東 潤さんにとっての「トクベツな3冊」

箱根の坂
箱根の坂
司馬遼太郎
伊東 潤さんのコメント
巨匠司馬遼が混沌とした戦国黎明期を舞台に、北条早雲の生涯を描いた畢竟の名作である。司馬文学の集大成と呼ぶにふさわしく、その絶妙な語り口はもちろん、短歌や里謡を巧みに引用し、読者を縦横に魅了するその手腕は…

深重の海
深重の海
津本陽
 
火天の城
火天の城
山本兼一

プロフィール

伊東 潤
伊東 潤
一九六〇年横浜市生まれ。早稲田大学卒。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った作品を相次いで発表している。著書に『叛鬼』『義烈千秋天狗党西へ』『城を噛ませた男』『黒南風の海加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』『北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録』『戦国鬼譚 惨』『幻海 The Legend of Ocean』『戦国無常首獲り』他。本誌連載中の「峠越え」はクライマックス目前。
歴史小説を書き始めた当初、「外部リソース活用による情報収集」のために歴史マニアのネットコミュニティに参加した。人脈が広がり、情報だけでなく刺激も受け続けているという。仲間と各地の城を巡り、「My甲冑」を着て時代祭に参加することも。甲冑は戦国後期スタイル。刀の台は鹿の角。

新刊展望のご案内

新刊展望 12月号
新刊展望 12月号
【今月の主な内容】
[懐想] 池井戸 潤 日本人と世代論
[対談] 文藝とか文豪のこと 中村文則・久世番子
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