
新刊展望トップ │ [特集] 西畠清順 │ [著者とその本]吉田修一 │ [創作の現場] 田渕久美子

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新刊展望12月号

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吉田修一 / Shuichi Yoshida

1968年長崎県生まれ。97年に『最後の息子』で第84回文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年には『パレード』で第15回山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で第127回芥川賞を受賞。2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞と、第34回大佛次郎賞を受賞。2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞。著書に『女たちは二度遊ぶ』『路(ルウ)』『怒り』『森は知っている』『橋を渡る』など多数。
著作

- 犯罪小説集
- 失踪した少女を巡り、罪悪感を抱え続ける人々。痴情のもつれで殺人まで行き着いたスナックママ。名家に生まれながらギャンブルの沼にはまった男。閉鎖的な過疎の村で壊れていく老人。華やかな生活を忘れられない元プロ野球選手。犯罪によって炙り出される人間の真実。凄絶で哀しい5つの物語。


- 橋を渡る
- ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。思いがけず夫や、ママ友の秘密を知ってしまう。TV局の報道ディレクター、謙一郎。香港の雨傘革命や生殖医療研究を取材する。結婚を控えたある日…2014年の東京で暮らす3人の悩み、ためらい。果たして、あの選択でよかったのか―


- 小説「怒り」と映画「怒り」
- 「怒り」の犯人・山神一也とは、どんな人物なのか。残された謎に、8つの証言で迫るオリジナル小説他、妻夫木聡氏特別対談、吉田修一全作品解説などを収録。小説/映画「怒り」がもっと面白くなる1冊。


- 怒り 上
- 若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。そして事件から一年後の夏―。房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手企業に勤めるゲイの藤田優馬、沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、身元不詳の三人の男が現れた。


- 怒り 下
- 山神一也は整形手術を受け逃亡している、と警察は発表した。洋平は一緒に働く田代が偽名だと知り、優馬は同居を始めた直人が女といるところを目撃し、泉は気に掛けていた田中が住む無人島であるものを見てしまう。日常をともに過ごす相手に対し芽生える疑い。三人のなかに、山神はいるのか?犯人を追う刑事が見た衝撃の結末とは!


- 路
- 台湾に日本の新幹線が走る。商社の台湾支局に勤める春香と日本で働く建築家・人豪の巡り逢い、台湾で生まれ戦後引き揚げた老人の後悔、「今」を謳歌する台湾人青年の日常…。新幹線事業を背景に、日台の人々の国を越え時間を越えて繋がる想いを色鮮やかに描く。台湾でも大きな話題を呼び人気を博した著者渾身の感動傑作。

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