
新刊展望トップ │ [ロングインタビュー] 久坂部 羊 │ [著者とその本] 畑野智美 │ [創作の現場] 川端裕人

2015年 12月号
【ロングインタビュー】久坂部 羊『虚栄』
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新刊展望12月号

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久坂部 羊 / Yo Kusakabe

1955年、大阪府生まれ。医師・作家。大阪大学医学部卒業。2003年、デイケアや在宅医療など高齢者医療に携わりながら書いた小説『廃用身』でデビュー。第2作『破裂』が「平成版『白い巨塔』」と絶賛され、10万部を超えるベストセラーとなる。14年『悪医』で第3回日本医療小説大賞を受賞。小説に『無痛』『芥川症』、エッセイに『大学病院のウラは墓場』『人間の死に方』などがある。
著作

- 虚栄
- 凶悪化がん治療国家プロジェクト「G4」の発足に、外科医・雪野は期待を抱いた。手術、抗がん剤、放射線治療、免疫療法。4グループの邂逅は陰謀に満ちた覇権争いに発展。がん医療の最先端をサスペンスフルに描く。


- いつか、あなたも
- 在宅医療専門クリニック看護師の“わたし”と新米医師の三沢、クリニック院長の一ノ瀬らが様々な患者本人と家族、病とその終焉、そして安楽死の問題にも向き合う。カルテに書かれることのない医療小説、6つの物語。


- 悪医
- 治療法がない―患者に死ねというのか!?再発したがん患者と、万策尽きた医師。「悪い医者」とは?と問いかけ運命のラストが待つ。悪の深さを描く著者の傑作。書き下ろし長編、感動の医療エンターテインメント。


- 人間の死に方
- 医者は、どう死ぬのか。どう親の死を看取るのか。医療嫌いを徹底した著者の父が、87歳で果たした超絶オモロイ幸福死。医療や介護に対する常識が覆った著者が、父から教わった医療の無力と死への考え方を紹介する。


- 破裂(上)
- 過失による患者の死に平然とする医師たちに怒りがたぎる元新聞記者・松野。心臓外科教授の椅子だけを目指すエリート助教授・香村。「手術の失敗で父は死んだ」と香村を訴える美貌の人妻・枝利子。医療の国家統制を目論む“厚労省のマキャベリ”佐久間。医療過誤を内部告発する若き麻酔科医・江崎。五人の運命が今、劇的にからみ転がり始めた。


- 破裂(下)
- 枝利子の裁判は、病院内外の圧力で難航する。その裏で厚労省の佐久間が香村助教授に接触を始めた。それが国家権力による高齢者抹殺計画=「プロジェクト天寿」だと見抜いたジャーナリストの松野は、発表する矢先、何者かに殺される…。裁判の結末は?権力に翻弄される江崎の運命は?そしてプロジェクトの行方は?医療ミステリの傑作。


- 無痛
- 神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八カ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白した、が…。外見だけで症状が完璧にわかる驚異の医師・為頼が連続殺人鬼を追いつめる。

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