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新刊展望9月号
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中村文則 / Fuminori Nakamura
1977年愛知県生まれ。
2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。
2004年『遮光』で野間文芸新人賞、2005年『土の中の子供』で芥川賞、2010年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。
2012年『掏摸』の英訳が米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの年間ベスト10小説に選ばれる。作品は各国で翻訳され、2014年David L. Goodis 賞(米)を受賞。
著書に『去年の冬、きみと別れ』など。
関連作品
- A
- 風俗嬢の後をつける男、罪の快楽、苦しみを交換する人々、妖怪の村に迷い込んだ男、決断を迫られる軍人、彼女の死を忘れ小説を書き上げた作家…。米文学賞「デイビッド・グディス賞」受賞作家が放つ至極の作品集。
- 去年の冬、きみと別れ
- ある猟奇殺人事件の被告に面会に行ったライターの「僕」は、次第に事件の異様さにのみ込まれていき…。日本と世界を震撼させた著者が紡ぐ、戦慄のミステリー。前代未聞のこの結末を、あなたは善悪で裁けるか。
- 掏摸
- 東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎―かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」運命とはなにか、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。
- 悪と仮面のルール
- 邪の家系を断ちきり、少女を守るために。少年は父の殺害を決意する。大人になった彼は、顔を変え、他人の身分を手に入れて、再び動き出す。すべては彼女の幸せだけを願って。同じ頃街ではテロ組織による連続殺人事件が発生していた。そして彼の前に過去の事件を追う刑事が現れる。本質的な悪、その連鎖とは。
- 悪意の手記
- 至に至る病に冒されたものの、奇跡的に一命を取り留めた男。生きる意味を見出せず全ての生を憎悪し、その悪意に飲み込まれ、ついに親友を殺害してしまう。だが人殺しでありながらもそれを苦悩しない人間の屑として生きることを決意する―。人はなぜ人を殺してはいけないのか。罪を犯した人間に再生は許されるのか。
- 世界の果て
- 部屋に戻ると、見知らぬ犬が死んでいた―。「僕」は大きな犬の死体を自転車のカゴに詰め込み、犬を捨てる場所を求めて夜の街をさまよい歩く(「世界の果て」)。奇妙な状況におかれた、どこか「まともでない」人たち。彼らは自分自身の歪みと、どのように付き合っていくのか。ほの暗いユーモアも交えた、著者初の短篇集。
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