芥川賞の過去の受賞作となります。
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※ 著者50音順
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。ある日、バイト中に話しかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの同級生の名を名乗ったがー―「違う羽の鳥」 失業中で家に籠もりがちな恭一。ある日小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。近隣の一軒家に住む老人にもらったというそれをたばこ代に使ってしまった恭一だがー―
己は人間のなりをした何ものか――人と獣の理屈なき命の応酬の果てには。明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化……すべてが運命を狂わせてゆく。人間、そして獣たちの業と悲哀が心を揺さぶる、河ア流動物文学の最高到達点!!
死んだはずの名投手とのプレーボール
戦争に断ち切られた青春
京都が生んだ、やさしい奇跡
女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。
もう何も失いたくない。でも私は、また人と関わりたいと思った。
心の揺らぎが輝きを放つ短編集、著者の真骨頂五編。
「誰の心にも淀みはある。でも、それが人ってもんでね」
江戸、千駄木町の一角は心町と呼ばれ、そこには「心淋し川」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。
和正は、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。
多聞というその犬は賢く、同行させると仕事はうまくいき、多聞は和正の「守り神」になった。
犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!
樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。
一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。
二人が樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。
大阪の儒学者・穂積以貫の次男として生まれた成章。
末楽しみな賢い子供だったが、浄瑠璃の魅力に取り付かれる。
英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。
固い絆で結ばれた三人の幼馴染み。
少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり―同じ夢に向かった。
夏の日の夕方、血まみれで歩いていた女子大生が逮捕された。
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼される。