
芥川賞の過去の受賞作となります。
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※ 著者50音順
周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのか――三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。
古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。 その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。
ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。 犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。
「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」
圧倒的迫力&ユーモアで選考会に衝撃を与えた、第128回文學界新人賞受賞作。
職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。
ずっと遠くに行きたかった。
今も行きたいと思っている。
自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。
推しが炎上した。
ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。
未名子はオンライン通話でクイズを出題するオペレーターの仕事をしていた。
ある台風の夜、幻の宮古馬が庭に迷いこんできて……。
私を阻むものは、私自身にほかならない。
ラグビー、筋トレ、恋とセックス―ふたりの女を行き来するいびつなキャンパスライフ。
28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。
草は刈らねばならない。そこに埋もれているもは、納屋だけではないから―。
長崎の島に暮らし、時に海から来る者を受け入れてきた一族の、歴史と記憶の物語。
近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない
彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導する。
少年たちは暴力の果てに何を見たのか?東京から山間の町へ引っ越した中学三年生の歩。
級友とも、うまくやってきたはずだった。あの夏、河へ火を流す日までは―。