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[BOOKデータベースより]
ゴルバチョフ書記長のペレストロイカ(立て直し)路線によってソ連はどう変わるのかという議論が喧しい。だがそれを論じる以前の問題として、われわれ西側の人間はソ連の政治や社会の性格につき、あるいはソ連人の考え方や行動について、基本的な部分での認識を欠きすぎている。国際問題の専門家にさえ見られる、現実とは乖離したソ連認識の誤りの数々を根底から正す。
ソ連共産党と人間性悪説
ソ連は駆け引き社会
計画経済の神話
ソ連では管理者が「絶対的弱者」
“自由の国”ソ連
闇経済への誤解
ゴルバチョフ政権と知識階級の反撃
ソ連人はイデオロギーで動いているのか
社会主義理論を裏返した改革派
日本企業の左翼的「保守性」にあきれるソ連改革派
ソ連人はプラグマチスト、米国人はイデオロギー的
ロシア人は変わったか
プラウダを求め『プラウダ』に投書する民衆心理
ヨーロッパ文化の伝統を保持するソ連知識人
改革派知識人は国民の代弁者か
支配民族の被害者意識
安全係数を過大にとるソ連人
軍拡と軍縮は共に本気
ムジークの駆け引きとソ連外交
違うようで似ている日本とソ連
ソ連人はなぜ日本が好きか
ソ連にも市民の政治団体
日露戦争における英雄的戦い
日本人はソ連人より共産主義的
ソ連体制は転換と日本の影響
対談 ソ連経済改革第三の道は存在するか(科学アカデミー経済部部長А・Г・アガンベギャン)