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創作の現場

今月の作品

笑い三年、泣き三月。
木内 昇著
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関連商品

新選組 幕末の青嵐
身分をのりこえたい、剣を極めたい、世間から認められたい―京都警護という名目のもとに結成された新選組だが、思いはそれぞれ異なっていた。土方歳三、近藤勇、沖田聡司、永倉新八、斎藤一…。ひとりひとりの人物にスポットをあてることによって、隊の全体像を鮮やかに描き出す。迷ったり、悩んだり、特別ではないふつうの若者たちがそこにいる。切なくもさわやかな新選組小説の最高傑作。
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茗荷谷の猫
茗荷谷の一軒家で絵を描きあぐねる文枝。庭の物置には猫の親子が棲みついた。摩訶不思議な表題作はじめ、染井吉野を造った植木職人の悲話「染井の桜」、世にも稀なる効能を持つ黒焼を生み出さんとする若者の呻吟「黒焼道話」など、幕末から昭和にかけ、各々の生を燃焼させた名もなき人々の痕跡を掬う名篇9作。
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2011年 11月
木内 昇Nobori Kiuchi

東京近郊の住宅街にある、一軒家に暮らす。一階にある洋室は、以前は資料本などが積み上がる、まさしく「仕事部屋」だったが、来客が多いこともあり、執筆はもちろん打ち合わせもできる現在のようなスペースに模様替え。まめに入れ替えをするという作り付けの書棚には、古い本も多く並ぶ。古道具屋で見つけた家具など味わいのある調度と相まって、ゆったりと時の過ぎる、木陰のような居心地の良い空間だ。

『笑い三年、泣き三月。』は、万歳芸人の善造、戦災孤児の武雄、映画監督を目指すも挫折した復員兵・光秀が、終戦直後の浅草で出会うところから幕を開ける。三人は開業したばかりのストリップ小屋「ミリオン座」で共同生活を始めるが─。浅草という町の独特な空気感と、戦後すぐの「やけっぱちな明るさ」ともいえる人々のたくましさ。それらを言葉や匂い、視覚で巧みに盛り込みながら、「生きていくこと」のおかしみと哀しみを描き出す。愛すべき人生が交錯し、いくつもの名台詞が心に響く、作家の胆力を感じさせる力作だ。

創作の現場

「趣味が本当にないので、作らなきゃ(笑)」という木内さん。「趣味が仕事になっているところがあるので苦はないのですが、資料を読んでいると〈今日も遊んでしまった〉と仕事をしている実感がないんです。編集をやっていたときは捌くものが山のようにあって、一つ一つ片付けていくと達成感があったのですが、作家の仕事はその日に完結するわけではないので、区切りがつかなくてオンとオフがない感じ。泳ぎに行ったり、友だちとご飯を食べに行くのが息抜きですね」

(日販発行:月刊「新刊展望」2011年11月号より)

今月の作品

笑い三年、泣き三月。
旅芸人、復員兵、戦災孤児。終戦直後、焼け跡で出会った男3人。年齢も境遇も違う彼らは浅草のストリップ小屋で家族のように暮らし始める…。直木賞作家による骨太エンターテインメント。
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プロフィール

木内 昇
木内 昇
1967年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て、独立。インタビュー誌『Spotting』を主宰し、単行本、雑誌などでの執筆や書籍の編集を手懸ける。小説作品に『新選組 幕末の青嵐』『新選組裏表録 地虫鳴く』『茗荷谷の猫』『浮世女房洒落日記』がある。2009年、第2回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞を、2011年、『漂砂のうたう』で第144回直木賞を受賞。
「実は綺堂のサイン入りです。お楽しみください」と添えられていた、ネットで入手した古書『岡本綺堂集』。「これを見て、本は残り続ける、滅びない文化なんだなという気持ちになっています」

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新刊展望 11月号
新刊展望 11月号
今月の主な内容
【懐想】東川篤哉「本籍地は烏賊川市」
【対談】詩と恋愛小説とノンフィクションと 小手鞠るい/梯久美子
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