重要ゴールデンウイークの営業についてのご案内

重要お取り扱い商材の変更について

本屋大賞
メディア化情報

本屋大賞

メディア化情報

オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)、洋書など在庫も充実

創作の現場

今月の作品

『餞』
購入はこちら

関連商品

中国料理の迷宮
文化大革命時の中国に奇しくも居合わせた著者が、舌と足を使って探り当てた実感をもとに「中国料理」の歴史的な実相を明らかにする。王朝の交代は料理をどう変えたか。社会主義が食文化に与えた影響など、「食」から見た中国文化史。サントリー学芸賞受賞の幻の名著。
購入はこちら
ラーメン屋の行列を横目にまぼろしの味を求めて歩く
80年代に「B級グルメ」の立ち上げに参画し、フランスなどで本場の味を食べ尽くした著者が、お金では買えない本物の味の豊かさを提示する珠玉のエッセイ。まぼろしの味を求めた、美味しい文章が満載。
購入はこちら

2011年 9月
勝見洋一Yoichi Katsumi

勝見さんのご自宅は、横浜港に程近いマンションの一室。入居時に間取りを含めた大改造を行い、リビングダイニングを拡張した。美術や料理のエッセイ、オーディオ・ビジュアルの評論など多彩なジャンルで活躍する著者だけに、充実した設備のキッチンやオーディオ機器、中国をはじめとする各国の調度品が見事な調和をもってしつらえられている。最も目を引くのが執筆スペースの横にある小部屋風の一角。北京で最後となった遊郭の一室を、壊される前に買ってきて再現したものだ。

 著者初めての小説『餞』は、日本人でありながら、北京の下町で古美術商の息子として育った男が主人公。新中国成立前夜に北京を離れた男が、中国に残してきた、女芸人との間にできた息子の許嫁と五輪前の北京で出会う。当時の北京の情景を鮮やかに映し出し、生と死のあわいを幽玄な筆致で描く本作は、「活版印刷」で制作されたことも話題に。「本物の毅然とした存在感を、装幀や活版印刷で手に入れられたのはありがたい話」。五感を刺激する研ぎ澄まされた感性を、ぜひ味わってほしい。

創作の現場

「明け方になって寝て、昼前に目覚めるというのが一番楽なパターンだけど、だいたい十時頃には宅配便なんかでたたき起こされる(笑)」「明け方四時から五時が神様の降りてきてくれる時間。逝った人は(会いたくても)来てくれないね。オカルトであろうとなんであろうと、美しいものだったらあってもいいと思う。ただ美しいものを出せば、もう一方の陰惨な凄まじい世界も出てくる。きっとその辺をずっと書いていくんだろうね。一番わからないから」

(日販発行:月刊「新刊展望」2011年9月号より)

今月の作品

中国共産党によって破壊される前の北京天橋。酒楼妓楼ひしめく街で鼓姫を愛した欣哉。半世紀後、その街で出会ったのは、亡き息子の許嫁だった…。衝撃の処女作。究極の幽明綺譚。
購入はこちら

プロフィール

勝見洋一
勝見洋一
一九四九年東京都港区生まれ。新橋に代々続く美術商の長男として、早くも文革下の北京で美術品の鑑定に携わる。コンセルヴァトワールで美学を講じた滞仏時にはレストラン・ガイドブックの覆面調査員も経験する。二〇〇〇年には『中国料理の迷宮』でサントリー学芸賞を受賞。並ならぬ鑑賞眼でエッセイストとして活躍するかたわら、オーディオ・ビジュアル評論などの分野でも名高い。主著に『怖ろしい味』『匂い立つ美味』。
イギリスのリンゴの皮むき機(写真奥・緑の機械)、鳩の尾羽根に付ける中国の鳩笛(右小皿の上奥)、自ら設計図を起こして作った香港トラムの模型、パイプや万年筆のコレクションなど、室内の至るところに目を引く品々が散りばめられている。

新刊展望のご案内

新刊展望 9月号
新刊展望 9月号
今月の主な内容
・懐想 213 土屋賢二 文章が苦手
・特集 歴史時代小説三昧。 伊東潤・縄田一男/富樫倫太郎
詳細はこちら

オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)、洋書など在庫も充実