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特集・対談

エディターズガイド

ふくわらい
ふくわらい
[第148回直木賞候補作]
マルキ・ド・サドをもじって名づけられた書籍編集者の鳴木戸定。感情を出さない彼女は、猪木に憧れるレスラーなどとの付き合いを通じて、人との距離を縮めていく…。本年度最大の問題作にして、極上の感動小説。
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地下の鳩
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キャバレーの呼込み男、素人チーママ。自分の想定内の関係しか築けない現実感に乏しい2人が、思い通りにならない、予想できない関係を通して自分を曝け出していく。繁華街の片隅で必死に生きる人々を描く。
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漁港の肉子ちゃん
漁港の肉子ちゃん
男に騙されて、たどりついた北の町。港の焼き肉屋「うをがし」で、肉子ちゃんは働いている。太っていて、不細工で、とても明るい、私のお母さん。圧倒的な肯定を綴る、西加奈子の柔らかで強靱な最新長編。
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2013年 2月号

【特集】 ニシカナコ的世界

2013年注目作家のひとり、西加奈子さん。その「人と作品」をクローズアップします。

[インタビュー] 西加奈子さん │ [特別寄稿] 神に選ばれし関西人 │ エディターズガイド『ふくわらい』

ふくわらい

エディターズガイド 西加奈子著『ふくわらい』
溢れ出る「幸福」に包み込まれる悦び

朝日新聞出版 書籍編集部 文庫副編集長
国東真之

西さんとの初めての打ち合わせは三年前。「身なりに構わず、不器用で、人付き合いが苦手なんだけど、一生懸命に真っ直ぐ生きる女性を書いてください」との依頼に、「そういうの書いてみたいです!」と快く引き受けてくださいました。

主人公は、マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定(なるきどさだ)。彼女は、幼い頃のある体験がきっかけで、自分と世間を隔てる壁を強く意識しています。そんな彼女を取り巻くのは、アントニオ猪木に憧れ続け、度重なる試合で顔を崩したロートルレスラー、「良い原稿がほしければ、雨を降らせろ!」と無茶な要求をする作家、定への愛を訴え続ける盲目の男性、顔で原稿を取っていると噂される後輩の美人編集者……。人と接すること、世間との関わり方、そして自分自身のことさえ分からない定。人知れず葛藤する彼女は、彼らと付き合っていくうちに、自分の心の奥底にある本当の気持ちに気づいていきます。自分という存在に真っ向から向き合っていく登場人物たちの言葉は、痛いほど読む者の胸に突き刺さってくるはずです。やがて、定の身体から溢れ出す感情の激流は、衝撃的でありながら、幸せ溢れるラストシーンへと繋がっていきます。

まさしく、西加奈子ワールド全開の作品『ふくわらい』の感動を届けたい一心で、「『ふくわらい』発売前400日 社内ドキュメントバージョン」というフリーペーパーを作って、東京と関西の書店を回ったりもしました。まさに、去年の夏は私にとって「ふくわらい祭」。すべてのイベントが終わった時には、激しい喪失感を味わいました。

自分の気持ちも落ち着いた頃、販売部の担当者から、「〈キノベス!2013〉1位になりました!」との嬉しい報告が。それからあまり日をおかずに、西さんから「日本文学振興会から、直木賞候補になったと連絡ありましたよー」とのお電話をいただきました。もはや祈ることしかできないのですが、その日から、「第二次ふくわらい祭」の開幕です。

こんな感動を与えてくれた『ふくわらい』に深く感謝をするとともに、一人でも多くの人がこの作品を読んで、幸せな気持ちになってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。

※「キノベス!2013」……紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめする書籍ベスト30

(日販発行:月刊「新刊展望」2013年2月号より)

[インタビュー] 西加奈子さん │ [特別寄稿] 神に選ばれし関西人 │ エディターズガイド『ふくわらい』

Web新刊展望は、情報誌「新刊展望」の一部を掲載したものです。

新刊展望 2月号
【主な内容】
[まえがき あとがき] 中村彰彦 真田幸村のことなど
[特集] ニシカナコ的世界 西加奈子/海猫沢めろん
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