[BOOKデータベースより]
初等整数論から作図問題、暗号と代数学の関連などを、会話や図解を絡めながら4つのステップでやさしく解説。
1 1次不定方程式の代数学(お前はすでに解けている!―同値変形と行列の基本変形;割って割られて、割られて割って―ユークリッドの互除法;まずは基本のソースから―基本方程式;結局、切手は何枚買ったのか?―すべての整数解の決定)
2 筆算の代数学―開平法のアルゴリズムを探れ!(求めて得たいと四苦八苦―開平法完全マスター;割り算は、かけ算だ!―割り算のメカニズム;開平法のテイスティング―アルゴリズムの解明)
3 続・筆算の代数学―開立法、その先に(ブロック3つで超ゴージャスに―開立法の設計;ひと手間加えて、進化する筆算―χ3+5χ=100を解く;「解ける」とか「解けない」とか―解の公式とは?)
4 定規とコンパスの代数学―デロスの問題(定規とコンパスでペンタゴン―正五角形の作図;作図の代数学的考察―デロスの問題へのアプローチ;決着は時短レシピで―デロスの問題の否定的解決)
5 暗号の代数学―フェルマの小定理とRSA暗号(隠れた数を言い当てろ―不思議の国の数あてゲーム;RSA暗号と数あてゲームとフェルマの小定理;最期の授業―フェルマの小定理の証明と代数学)
方程式からフェルマの小定理まで、代数学の魅力を堪能しよう!
本書は、代数学の基礎をやさしく学べる入門書です。代数学の学習においては、いきなり群・環・体からスタートすると挫折しかねません。そこで本書では、初等数学論からガロア理論の基本までを、会話や図説を絡めながら、各節を4つのステップで順を追って解説しています。数学に苦手意識のある方でも気軽に読み進められる一冊です。