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[BOOKデータベースより]
一日三食の生活習慣、高級料亭から居酒屋・定食屋・屋台まで豊富な外食産業、旅行先で楽しむ名物料理など、現代日本人の食生活の基礎が形づくられた江戸時代。四季の移ろいを大切にし、その土地に根ざした食材と調理法を工夫してきた江戸の食文化をひもとき、食材や調味料から、その生産・流通、さらには食にまつわる行事や風習まで、日本の食文化をあらゆる側面から探る。
序章 天下泰平の時代が豊かな「食」を生んだ
第1章 食文化の背景となった生活と習俗(江戸の一日は飯を炊くことから始まる;京都から大坂、江戸に移った「食の都」 ほか)
第2章 豊かな食材が生んだ繊細な味覚(最小限の道具で調理した長屋の台所;雇い人の賄いもした大店の台所 ほか)
第3章 食の発展を支えた生産と流通(あらゆる食材が集まった日本橋周辺;江戸の大通りに軒を連ねる食の店 ほか)
第4章 庶民も楽しんだグルメ社会の誕生(煮売り・焼売りに始まる外食の店;人の集まるところ必ず屋台あり ほか)
第5章 現代に受け継がれる食の伝統(鰹節―江戸の起業家・高津伊兵衛;佃煮―上方の漁師がつくった江戸の味 ほか)
江戸時代は庶民も楽しんだグルメ社会だった
和食が世界遺産に登録され、世界中が注目する日本の優れた食文化。四季折々の食材を活かし、繊細な美意識を体現する日本の食文化を見直そうという動きが強まっています。
一日三食の生活スタイルをはじめ、現代日本人の食文化の基本は、江戸時代に形づくられたものです。また、江戸時代は一般庶民までが「グルメ」に目覚めた、世界でもっとも進んだ大衆文化社会でした。
本書では、寿司や天麩羅・蕎麦・鰻の蒲焼といった江戸時代に誕生した料理の詳細だけでなく、高級料亭から居酒屋・定食屋・屋台まで幅広く発達した外食文化、調味料の発達とその影響などについて紹介。さらには、肥料やハウス栽培の発明などこれらを支えた生産技術の革新、都市住民の食欲を支えた流通事情と特産物の開発、レシピ本やグルメガイドの流行、年中行事や儀礼と食との関係、江戸の食育や食養生といった文化的側面など、食を取り巻く環境全体について多角的に考察します。巻末では現在も営業を続ける食の老舗や名店なども紹介しています。
江戸文化歴史検定の受検にも役立つ、江戸の食文化の総合資料です。
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