[BOOKデータベースより]
さまざまな動植物を育み、炭素貯蔵や水質浄化など地球環境維持に欠かせない機能を備えた湿原。日常生活で話題になることは少ないけれど、湿原の恵みはめぐりめぐって人間の生活を支えている。湿原の定義、生態系、機能、遷移の様子、そして保全の取り組み。知れば守りたくなる湿原の実態をつづった、いままでにない、湿原のことがわかる本。
序章 人間と湿原の歴史
第1章 湿原の生態系と景観
第2章 湿原の機能―行きつく先は地球温暖化
第3章 湿原の遷移
第4章 湿原の保全
第5章 湿原の復元
第6章 日本の湿原(サロベツ湿原泥炭採掘跡地)
第7章 湿原の過去・現在・未来
終章 湿原の豊かさを守る
いままでにない、湿原のすべてがわかる本!
湿原は多くの生き物を育むだけでなく、
未来の地球環境をも左右しうる重要な機能を備えた水と炭素の貯蔵源です。
他の場所では生きづらい動植物を育み、保水機能によって洪水被害を軽減し、
膨大な炭素を泥炭として抱え込んで人間の生活と地球環境を支えている湿原。
そんな湿原について、その形成過程から動植物相、直面している問題、
そして保全・復元の展望までを楽しく解説しました。