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- 香川県の小さなクリニックが巨大医療グループへと拡大できた理由
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- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2024年02月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784344947665
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[BOOKデータベースより]
人口動態、地域医療ニーズ、既存医療資源。地域診断で診療圏のマーケットを分析し、エリア戦略に基づく分院展開で地域医療格差を埋める。香川県内に7つのクリニックを開院、県内最大規模の医療グループ院長が語るクリニック淘汰の時代を生き残るための経営戦略とは―
第1章 広がる都市部との医療格差 衰退の一途をたどる地方医療の現状
[日販商品データベースより]第2章 医療と経営を両立させることが地域医療を担う開業医の使命 香川県の小さなクリニックが巨大医療グループへと拡大できた理由
第3章クリニック経営に必要なのはマーケティングの視点 選ばれるクリニックをつくるための経営戦略
第4章 医療ネットワークを構築し、自律分散型医療経営を行う 地域格差を埋め平等に医療を提供するためのエリア戦略
第5章 最先端医療設備の導入。待ち時間の短縮、クラウドサービスの利用 集患・囲い込みを実現させるための診療方針
第6章 医療・看護・介護・福祉の多職種連携で地域医療の中核を担う医療グループを目指す
クリニック淘汰の時代、
地域医療を担う開業医の使命とは
開業から17年で7つのクリニックを展開
香川県高松市の巨大医療グループに見る
地域の患者に選ばれるクリニックをつくるための経営戦略
都市部と地方の医療格差は深刻の度合いを増しています。
地方において地域の医療を支えるクリニックにとって、高齢化や人口減少などの影響で年々経営環境が厳しくなるなか、
医療と経営を両立していくことは容易ではありません。
著者がクリニックを営む香川県の高松市も、そうした地方都市のひとつです。
著者は大学を卒業後、脳外科医として香川医科大学(現・香川大学)附属病院で勤務していましたが、
2007年、43歳のときにこの高松市で小さなクリニックを開業しました。
気軽に足を運んでもらえるクリニックで、地域の人の健康を守りたい――
その思いで開業を決意しましたが、高松市は当時からすでに人口減少が始まっており、
既存の医療機関と同じようなクリニックを開業しても、患者を取り合う競争に追われることになるのは目に見えていたといいます。
そこで、ほかのクリニックとの差別化を図るため、地域の医療ニーズや既存の医療資源などを徹底的にリサーチすることにしました。
すると高松市には脳外科手術をする大きな病院はあるものの、
脳梗塞など重篤な脳疾患の兆候をつかむことができる脳の検査に特化したクリニックがないということが分かったのです。
脳血管疾患は日本人の死因の4位となっており、重大な脳疾患を発症してからでは大掛かりな手術や治療が必要となります。
高齢化が進み多くの人が健康寿命への関心を高めるなか、無症状でも軽度の脳疾患を検査で見つけだし、早期治療に導くクリニックに必ずニーズがある――
本書では、著者の17年間におよぶクリニック経営を振り返りながら、
マーケティングやエリア展開、デジタル化による業務の効率化など、
地方都市のクリニックが安定した経営を成り立たせるポイントについて解説しています。
地方都市の医療従事者、病院経営者にとって、
クリニックの運営の悩みから脱却し、医療と経営を両立させるためのヒントとなる一冊です。