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- 命を看つめる
-
- 価格
- 990円(本体900円+税)
- 発行年月
- 2024年02月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784344947672
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[BOOKデータベースより]
超高齢社会において、患者・利用者にとって、「幸せに生ききる」とは何か。医療・看護・介護・福祉―チームケアで患者・利用者の自分らしい最期を支える。赤十字病院、保健所、医師会など40年以上さまざまな現場から地域ケアに携わってきた著者が語る終末期ケアのあるべき姿とは―
第1章 増加の一途をたどる高齢者、膨らみ続ける医療費、不足する介護・福祉人材 超高齢社会を迎え問題山積の日本(2065年には2.6人に1人が高齢者の時代がやってくる;増え続ける医療費で現役世代の負担も限界に;日本中にあふれる介護難民や看取り難民;利用者数は100万人を超えるも訪問看護師はわずか4.9%)
[日販商品データベースより]第2章 赤十字病院、保健所、医師会…さまざまな現場を経て見えてきた患者・利用者にとっていちばん幸せな死に方とは(子育てを経験して外来だけでは不十分と実感;人と深く関われる訪問看護に夢中になる ほか)
第3章 超高齢社会の在宅ケアを担う中核になる チームケアで患者・利用者の自分らしい最期を支える(けんもほろろに追い返された銀行の融資;これまで築いてきた「顔の見える関係」が財産になる ほか)
第4章 高齢者が地域住民とのつながりをもつためのサービスを提供 医療・看護・介護・福祉が連携し、地域全体で支援する(医療的ケアが必要な重症者を支えるため療養通所を開設;こどもデイを開設し、子どもから高齢者までが同じ空間で共生する施設が誕生 ほか)
第5章 地域住民の生活を看守り、命を看つめる 職種や事業所の垣根を越え地域全体で患者・利用者を支え合う未来へ(病気になる前の人にアプローチするための「よろず相談所」構想;関係者が集まって情報交換する場にも ほか)
医療、看護、介護、福祉……
職種や事業所の垣根を越え
地域全体で患者・利用者を支え合う
長年看護を中心とした地域医療に携わり、
全ての患者・利用者がその人らしい最期を迎えられるための取り組みを続けてきた著者が、
超高齢社会における終末期ケアのあり方を説く
超高齢社会において多くの高齢者が人生の残り時間を意識しながら過ごしています。
そのなかで、「最期は自分が希望する場所で安らかに死にたい」「自分らしく人生を全うしたい」と考える人は少なくありません。
しかし、実際には誰もが望みどおりの終末期を迎えられているわけではないのが現状です。
2020年に日本財団が67〜81歳の高齢者を対象に行った調査では、
「死期が迫っているとわかったとき、人生の最期をどこで迎えたいか」という問いに対し、58.8%の人が「自宅」と回答しました(「人生の最期の迎え方に関する全国調査報告書」)。
しかし、厚生労働省の「令和元年人口動態」によると、実際の死亡場所は病院が71.3%で、自宅は13.6%となっています。
つまり、半数以上の人が在宅死を望んでいるにもかかわらず、実際に希望どおり自宅で死ぬことができる人は少ないのです。
本書では、地域におけるチームケア実現のための著者の取り組みを通じて、
その人らしい人生を支えるケアのあり方についてまとめています。
本当に幸せな死に方とは何か、幸せに生ききるとは何か――。
命を看つめるきっかけとなり、多くの人がより良く生ききれる社会を実現していくヒントとなる一冊です。