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[BOOKデータベースより]
“甘露”は妙なる香りに包まれて、凶猛な獣の牙を持つ王族の唯一の糧となる―。そんな言い伝えがあるハールーン国で“甘露”に生まれたオルテンセは、侯爵家の息子でありながら異例の“王子の婚約者候補”として育てられた。父親が望む「王族との婚姻」のために己を磨き、皆が認める美しさを備えたが、政争渦巻く宮廷で父の野心の駒として生きるオルテンセを「悪役令息」と揶揄し、さげすむ者も少なくなかった。そんなある日、オルテンセは身に覚えのない暗殺未遂の罪で極刑を言い渡される。相手は“王子の婚約者候補”の中でも最有力と噂されていた、とある領主の令嬢。無実を訴えるもむなしく、牢で死を待っていたオルテンセの目の前にハールーン国王の弟で呪われた獣の徴を持つ公爵・ヴァンヘルムが現れる。彼は命を救う代わりに、自分の飢えを満たす“甘露”の身体を求めてきて―。
[日販商品データベースより]“甘露“は妙なる香りに包まれて生まれ、獣の牙を持つ王族にとって唯一の糧となる――。
そんな言い伝えがあるハールーンで“甘露“に生まれたオルテンセは、侯爵の息子でありながら王子の婚約者候補として育てられた。父が望む「王族との婚姻」のために己を磨き、皆が認める美しさを備えているが、政争渦巻く宮廷で父の野心の駒として生きるオルテンセを「悪役令息」と揶揄する者も少なくなかった。
そんなある日、オルテンセは身に覚えのない暗殺の罪によって極刑を言い渡される。相手は、ハールーン国王子の婚約者候補として有力視され始めたとある令嬢。冤罪を訴えるも叶わず、死が差し迫っていたオルテンセの前に王弟・ヴァンヘルムが現れる。命を救う代わりに、獣の徴を持つ自分の飢えを満たす“甘露“の身体を差し出すよう彼から求められ――。