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[BOOKデータベースより]
日系人強制収容経験やクィアネスは、集合的アイデンティティの象徴として、どのようにマイノリティのナラティブに取り入れられるか。
第1章 序論
[日販商品データベースより]第2章 先行研究とその課題:性的/民族的少数者をめぐるディスコース研究
第3章 本書の課題と目的:アイデンティティの多層性
第4章 本研究における分析の枠組み
第5章 データ分析(1) 日本での調査
第6章 データ分析(2) 米国での調査
第7章 語りの総括:日米少数者の語りから見えたもの
第8章 リサーチ・クエスチョンへの解:「生きのびる」ストラテジー
第9章 結語
日系人強制収容経験やクィアネスは、集合的アイデンティティの象徴として、どのようにマイノリティのナラティブに取り入れられるのか――
日本や米国社会に生きる性的/民族的少数者の語りに多様なディスコースの交錯を見出し、アイデンティティがいかに構築されているかをインタビューの質的分析を通して明らかにする。具体的には、性的少数者の会話の中に見られる、カミングアウトをめぐる困難や異性愛規範(ヘテロノーマティヴィティ)を切り抜けるストラテジーについて語ることで同意、共感が構築されるナラティブや、ヘテロノーマティヴィティの不可視化・後景化によって内在的ヒエラルキーが強調されるナラティブなどについて分析を行った。また、多層的少数者の語りにおいて、集合的アイデンティティの象徴としての日系人強制収容経験、Japanese-nessや政治性を帯びたクィアネス等が、どのように人々のナラティブに取り入れられ、時には連帯、時には他者化の動力となるのかについても丁寧に考察する。