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文春新書 1434
文藝春秋 家永真幸
点
台湾のアイデンティティは、中国との「距離感」によって時代ごとに大きく揺れ動いてきた。第二次世界大戦後の国民党政権による一党支配、その下での反体制運動と政府当局による弾圧―民主化以前の台湾をめぐる政治的争点をはじめとする歴史の結び目を紐解きながら、「人」を起点に描き出す台湾現代史。
第1章 多様性を尊重する台湾(台湾の概況;台湾の人口構成 ほか)第2章 一党支配下の政治的抑圧(中華民国による台湾統治の始まり;二二八事件 ほか)第3章 人権問題の争点化(在日台湾人社会と台湾独立運動;台湾出身者の不安定な法的地位 ほか)第4章 大陸中国との交流拡大と民主化(台湾独立運動拠点が北米に;「党外」運動の興隆と郷土文学論争 ほか)第5章 アイデンティティをめぐる摩擦(劉暁波の馬英九評価;馬英九政権の対中融和政策 ほか)
台湾海峡をめぐる緊張がにわかに高まっているが、台湾と中国の関係は、「敵か味方か」といった単純な構図で理解できるものではない。台湾から見た中国との「距離感」は歴史の中で時代によって大きく揺れてきた。他方で、コロナ禍におけるデジタル担当のオードリー・タンの活躍や蔡英文大統領下での同性婚の合法化など、国際的にも存在感を発揮する台湾。こうした台湾の独自性、「台湾人」としてのアイデンティティはいかにして育まれたのか? そして複雑に錯綜した国内外の対立関係をいかに乗り越えようとしているのか?第二次世界大戦後の国民党政権による一党支配体制、そのもとで繰り広げられた反体制運動と政府当局による弾圧――民主化以前の台湾をめぐる政治的争点を紐解きながら、冷戦期の国際情勢の変化を読み込みながら、「反中/親中」あるいは「反日/親日」という二項対立では理解できない台湾社会の複雑さに迫る。そして、台湾の成り立ちに欠かせない日本、アメリカ、中国との関係をも、「人」を起点にふんだんに描き出す。数々の歴史的なねじれ目をほどきながら理解の深まる、スリリングな台湾現代史。ーーーーーーーー以下、目次第1章 多様性を尊重する台湾第2章 一党支配下の政治的抑圧第3章 人権問題の争点化第4章 大陸中国との交流拡大と民主化第5章 アイデンティティをめぐる摩擦
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
台湾のアイデンティティは、中国との「距離感」によって時代ごとに大きく揺れ動いてきた。第二次世界大戦後の国民党政権による一党支配、その下での反体制運動と政府当局による弾圧―民主化以前の台湾をめぐる政治的争点をはじめとする歴史の結び目を紐解きながら、「人」を起点に描き出す台湾現代史。
第1章 多様性を尊重する台湾(台湾の概況;台湾の人口構成 ほか)
[日販商品データベースより]第2章 一党支配下の政治的抑圧(中華民国による台湾統治の始まり;二二八事件 ほか)
第3章 人権問題の争点化(在日台湾人社会と台湾独立運動;台湾出身者の不安定な法的地位 ほか)
第4章 大陸中国との交流拡大と民主化(台湾独立運動拠点が北米に;「党外」運動の興隆と郷土文学論争 ほか)
第5章 アイデンティティをめぐる摩擦(劉暁波の馬英九評価;馬英九政権の対中融和政策 ほか)
台湾海峡をめぐる緊張がにわかに高まっているが、台湾と中国の関係は、「敵か味方か」といった単純な構図で理解できるものではない。台湾から見た中国との「距離感」は歴史の中で時代によって大きく揺れてきた。
他方で、コロナ禍におけるデジタル担当のオードリー・タンの活躍や蔡英文大統領下での同性婚の合法化など、国際的にも存在感を発揮する台湾。こうした台湾の独自性、「台湾人」としてのアイデンティティはいかにして育まれたのか? そして複雑に錯綜した国内外の対立関係をいかに乗り越えようとしているのか?
第二次世界大戦後の国民党政権による一党支配体制、そのもとで繰り広げられた反体制運動と政府当局による弾圧――民主化以前の台湾をめぐる政治的争点を紐解きながら、冷戦期の国際情勢の変化を読み込みながら、「反中/親中」あるいは「反日/親日」という二項対立では理解できない台湾社会の複雑さに迫る。そして、台湾の成り立ちに欠かせない日本、アメリカ、中国との関係をも、「人」を起点にふんだんに描き出す。
数々の歴史的なねじれ目をほどきながら理解の深まる、スリリングな台湾現代史。
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以下、目次
第1章 多様性を尊重する台湾
第2章 一党支配下の政治的抑圧
第3章 人権問題の争点化
第4章 大陸中国との交流拡大と民主化
第5章 アイデンティティをめぐる摩擦