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- 板ばさみのロシア人
-
「プーチン時代」に生きる狡知と悲劇
- 価格
- 5,060円(本体4,600円+税)
- 発行年月
- 2023年11月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784560093801
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[BOOKデータベースより]
『ニューヨーカー』モスクワ特派員が、ロシアの体制派から反体制派まで、各世代、各立場の人々に取材、権威主義体制下での葛藤と妥協、したたかな「ずる賢い人間」の心奥に迫る密着ルポ。
序章 ずる賢い人間
[日販商品データベースより]第1章 政治儀式の仕掛人
第2章 チェチェンに気をつけろ
第3章 最後の神父
第4章 群れの王者
第5章 収容所についての覚書
第6章 この世の地獄
第7章 繊細な生き物
終章 父と子
権威主義体制下の「プーチン時代」において、ロシア人は個人の志と国家や社会の要求という、二つの大きな圧力の間で「板ばさみ」に苛まれながらも、何が有利になるのか、「狡知」をはたらかせて生きている。本書は、抑圧下の現代ロシアを舞台に、主に7人の群像が活写される。
「プーチン政治の映像プロデューサー」とされる国営テレビ局の最高責任者から、チェチェン戦争の凄惨な現実を目の当たりにした人権活動家、尊敬を集めた聖職者で、教会を厳しく批判した神父、クリミアで親ロシア派として住民投票し、夢と現実の間で悩む実業家、ソ連強制収容所での流刑を経て、人権団体「メモリアル」の創設に参加した活動家、プーチン政権と歩調を合わせて慈善活動する医師、国家資金横領で自宅軟禁処分を受けた演劇界きっての演出家、開放的で野心もあるが、今ある安定を望む「プーチン世代」の普通の若者たちまで、多種多様なロシア人の軌跡を追い、その集団的な潜在意識を探る。
『ニューヨーカー』モスクワ特派員が、体制派から反体制派まで、各世代、各立場の人々に密着取材、プーチン支配下での葛藤と妥協、したたかな「ずる賢い人間」の心奥に迫る。