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- 穀物の世界史
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小麦をめぐる大国の興亡
日経BP 日経BPマーケティング
スコット・レイノルズ・ネルソン 山岡由美- 価格
- 3,630円(本体3,300円+税)
- 発行年月
- 2023年10月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784296115358
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価格:9,020円(本体8,200円+税)
【2019年03月発売】
[BOOKデータベースより]
歴史に登場した数々の帝国の興亡を理解するためには、穀物が通った道を、川沿い、港と港のあいだ、そして海を越えてたどる必要がある。歴史家のスコット・レイノルズ・ネルソンは本書において、こうした穀物の道を支配するための争いが、世界のパワーバランスにどのような変化をもたらしたかを明らかにしている。19世紀初頭より帝政ロシアは、ウクライナの黒海に面したオデーサの活況を呈する港を通じて、ヨーロッパの大部分に食糧を供給していた。しかし、アメリカ南北戦争の後、大量のアメリカ産小麦が大西洋を渡ってヨーロッパに押し寄せるようになり、食糧価格は急落した。安価な外国産穀物は、ドイツとイタリアの台頭、ハプスブルク家とオスマン帝国の衰退、そしてヨーロッパ各国による勢力圏の争奪戦に拍車をかけ、第1次世界大戦とロシア革命が勃発する決定的な要因となった。国家の盛衰に説得力ある新たな解釈を加えた本書は、大国同士が鎬を削るなかにあって、穀物の支配が比類のない力を示してきたことを物語っている。
第1章 黒い道―紀元前1万年〜紀元前800年
[日販商品データベースより]第2章 コンスタンティノープルの門―紀元前800年〜紀元1758年
第3章 重農主義的な膨張―1760年〜1844年
第4章 ジャガイモ疫病菌と自由貿易の誕生―1845年〜1852年
第5章 資本主義と奴隷制―1853年〜1863年
第6章 アメリカの穀物神―1861年〜1865年
第7章 爆発音と大変化―1866年
第8章 何をなすべきか―1866年〜1871年
第9章 穀物の大危機―1873年〜1883年
第10章 ヨーロッパの穀物大国―1815年〜1887年
第11章 「ロシアはヨーロッパの恥」―1882年〜1909年
第12章 オリエント急行、行動軍―1910年〜1914年
第13章 パンをめぐる世界戦争―1914年〜1917年
第14章 権力の源泉としての穀物―1916年〜1924年
《戦争や革命勃発の背後にアメリカ産小麦の存在――》
19世紀初頭より帝政ロシアは,ウクライナの黒海に面したオデーサの活況を呈する港を通じて,ヨーロッパの大部分に食糧を供給していた。しかし,アメリカ南北戦争の後,大量のアメリカ産小麦が大西洋を渡ってヨーロッパに押し寄せるようになり,食糧価格は急落した。安価な外国産穀物は,ドイツとイタリアの台頭,ハプスブルク家とオスマン帝国の衰退,そしてヨーロッパ各国による勢力圏の争奪戦に拍車をかけ,第1次世界大戦とロシア革命が勃発する決定的な要因となった。
国家の盛衰に説得力ある新たな解釈を加えた本書は,大国同士が鎬を削るなかにあって,穀物の支配が比類のない力を示してきたことを物語っている。従来の歴史観をゆさぶる注目書。