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[BOOKデータベースより]
この世は無常なればこそ尊いのだ。後醍醐天皇や足利尊氏から精神の師と仰がれた国師・夢窓疎石。『徒然草』の作者として知られ、和歌四天王の一人と称される歌人・卜部兼好。ふたりの碩学が静かに語らう、人生の真理とは―
序―鴨の河原の世捨て人の話
[日販商品データベースより]1 かすみの章(会見の朝;「定めなきこそいみじけれ」 ほか)
2 行雲流水の章(兼好先生の半生;わが伯父・夢窓疎石)
3 青葉の章(娑婆;名誉と利得に使われて)
4 秋草の章(働く功徳;愚人・賢人・真人 ほか)
5 白雪の章(仁義の政治;「刹那過ぐるを惜しむべし」)
跋―鴨の河原の世捨て人の話
後醍醐天皇や足利尊氏から精神の師と仰がれた国師・夢窓疎石。『徒然草』の作者として知られ、和歌四天王の一人と称される歌人・卜部兼好。鎌倉時代の賢人たちの幻の対談。美しい嵯峨嵐山の四季を背景に、人生の深遠な真理を語らう。彼らが悟りに至るまでの道筋と思想を和歌とともに綴った歴史小説。 「欲を手放すこと」「自分の心を知ること」「死を忘れずに今を生きること」 現代社会に生きる我々の悩みをほぐしていくような、鎌倉仏教のおしえが詰まった一冊。 「人間の真理を悟ってしまえば、元来、生死の相(すがた)もないことがわかります。正にこれこそ真実(まこと)の延命(ながいき)の方法です。また、禍(わざわい)の相(ありさま)も見ません。これぞ真実の無事平穏です」(本書より)