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[BOOKデータベースより]
武家に生まれた明恵は、八歳で父母を亡くし、十六歳で出家。その学才を見込んだ東大寺、神護寺などに背を向け、紀州白上山など人里離れた山奥で孤独に修行することを愛した。承久の乱で朝廷軍の敗残兵をかくまったが、その教えに打たれた幕府軍の総大将・北条泰時が後に帰依したという華厳宗中興の祖の葛藤と成就。
[日販商品データベースより]僧も俗人も、人は誰しも「あるべき様」を保つべし――。身命を賭して仏の教えに肉迫しようとした傑僧の生涯。武家に生まれた明恵は、八歳で父母を亡くし、十六歳で出家。その学才を見込んだ東大寺、神護寺からの要請を断わる一方、釈迦のご遺誡を体現するために右耳を切り落としさえした。承久の乱で朝廷軍をかくまったが、その教えに打たれた幕府軍の総大将・北条泰時が後に帰依したことでも知られる、華厳宗中興の祖を描く傑作歴史長篇。