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- 死亡遊戯で飯を食う。
-
- 価格
- 682円(本体620円+税)
- 発行年月
- 2022年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784046819376
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[BOOKデータベースより]
第18回MF文庫Jライトノベル新人賞“優秀賞”受賞作。目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。身に覚えのないメイド服に、同じ境遇の少女が他にも五人。“ゲーム”の始まりだった。私たちが脱出しなければならないのは、殺人トラップに満ちた洋館“ゴーストハウス”。命懸けのゲームに巻き込まれたという事実に、少女たちは顔色を悪くする―ただ一人、私を除いて。プレイヤーネーム・幽鬼。十七歳。殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服で死の館から脱出したり、バニースーツで他人と殺しあったりして、獲得した賞金で飯を食っている人間。どうかしてると思います?私も思います。だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。―死亡遊戯で飯を食う、少女が。
[日販商品データベースより]【二語十(『探偵はもう、死んでいる。』)&竹町(『スパイ教室』)解説収録!】
目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。
メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。
寝室を出て、廊下を歩いた。
食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。
みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。
〈ゲーム〉の始まりだった。
吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。
館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――
――ただ一人、私だけを除いて。
なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。
プレイヤーネーム、幽鬼《ユウキ》。十七歳。
自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。
どうかしてるとお思いですか?
私もそう思います。
だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。
おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。
油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――
そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。